杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。
フリースクール中学生対象をお探しの方 不登校・高校中退・引きこもり中高一貫校で悩みの方
NPO法人高卒支援会の杉浦孝宣です。フリースクール中学生で30年以上の不登校塾・通信制高校サポート校 ＠東京都新宿エルタワー・水道橋
①規則正しい生活＞②自信をつける自律＞③社会に貢献できる 3つのステップでフリースクール中学生対象では引きこもり中高一貫校･不登校・高校中退の立ち直りを目指しています。
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隊長との出会い
生徒達から隊長と呼ばれている、19歳の男の子と会ったのは私が足首手術で入院している時だった、野戦訓練にいくような帽子をかぶり、スタッフとともに、見舞いに来てくれた、
「この子は？」
「高校卒業して、チョット、引きこもりになっていたので、親からフリースクールで生活改善して欲しいと頼まれ、こうして、何処にでも連れて行くことにしています。」
「よろしくね」と握手。
”浪人中のひきこもりに適切な相談場所がみつからずご連絡しました。12月に自主登校になって以降、スマホゲームとYoutubeばかりで昼夜逆転、受験対策を全くせず失敗しました。卒業はしましたが卒業式も出ず約半年ひきこもり状態です。”と報告を受けていたが、見るからに好青年。
退院後､教室で再開したときはすっかり、打ち解けていて、釣り企画の幹事役になっており、先日話したように、市ヶ谷駅の釣り堀から海釣り＠金沢八景となったのです。
突然、計画を変更され、生徒達からは
「参加費用が高い」とブーブー言われ、
「代表、みんな、高いと言って、参加者が10名以上行かないッス。どうしましょう」
「個別に口説いていけ、もちろん、お金が高いはわかるけど、言っているのは親ではないから。やってみろ」
結果 最低人数 10名クリアしました。
フリースクールイベントはハプニングの連続
不登校中学・高校生というか、引きこもりだった子もいるわけですから、11/29日 集合時間9:50〜 品川駅中央口 改札前集合に100％ 居ることは期待しちゃダメなんです。何が起こってもオッケイと気持ちが必要なんです。奴らを引率するには！！ これが自分の子どもだったら、感情的になる事でしょう。
はじめ、15名（引率は私と学生インターン加藤君）でしたが、12名で出発です。
途中、1名 海釣り漁場最寄り駅で合流しました。
「家電とか携帯も出なくて、心配したんだぞ」
「フロ入っていました。急げば、集合時間、間に合ったんですけど」
「アッそう」笑
揃ったところで、みんなでコンビニで昼飯を買いに行き、イザ、出航。
「オイ、酔い止め飲んだか？」
「飲みました」「忘れました」「飲みません」「大丈夫ッスよ」などと交錯。
当日は寒かったですが、快晴。金曜日の何でもない日ですから釣り船は貸し切り状態です。簡単な釣り方を教えてもらって、漁場まで、20分。ピュンピュンと風をきり、うねっている波を乗り越えていきます。
一人一人、生徒の顔を見ても爽快そのものです。良かった、船酔いしなかった。酔い止めが効いたか？
漁場に着き、船長が
「はい、糸を垂らして！」
後方を見ると、一人、横になっている子が居ました。隊長です。
「どうした？」
「ダメです」と船室に横になります。
さっきまで、爽快そのものの顔をしていたのに！？
反対側を覗いて
「おまえたち、大丈夫か？」
「大丈夫ッス」
と釣りはじめ、「釣れた！」と じゃんじゃんあたりがあっちこっちで。
また、一人、
「気持ち悪いっす。」
「おまえ、ここで、吐くなよな。海でやれよ。そうすれば、コマセになり、魚寄ってくるから」
喉に手を突っ込んでも、吐けません。
「どうしよう。苦しいんだけど、吐けないッス」
「舟おりたら、とんかつにハチミツをかけ、とろとろの甘い、おしるこでも食べようか！」
「ウエー はぁはぁあああはぁあ」と何度か繰り返し、出し切り。彼は終わりまでに1匹釣り上げます。
隊長は結局、釣りは参加できず、船室で横に。
帰港して、学生インターンの加藤が
「隊長、おまえ、酔い止め、飲んだかって聞いたとき、大丈夫とか言ってたじゃないか」
まぁ、こうして、隊長以外は全員、釣果がありました。隊長は持ってきた、クーラーボックスに沢山の魚を持って。
最寄り駅で解散 幹事役の隊長、お疲れさまでした。