杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。
皆さん おはようございます NPO法人高卒支援会の杉浦です。
9/6 母が85歳の生涯を閉じました。
【楽しみにしていた出版記念パーティー】
今年の6月、母から電話があり、
「あなた、自分の父親の命日 覚えている?」
「わかっているよ! 8/15日 だろ!」
「今年、17回忌なのよ。これが最後かもしれないからね。いつにしようか?」
「悪い! 僕ね、8/5から 足首の手術で一月程、入院予定なんだ。」
「じゃぁ。法事の日程。考えるね」と。
その後、母は持病の喘息が悪化し、7月末より入院。夫婦で母を見舞いました。
「お袋、大丈夫」
「大丈夫よ。しかしまぁ。ココの食事。おいしくないわ。健ちゃん(同居 孫)に言って、差し入れしてもらっているのよ」
「しっかり、食べて。元気を出してくれよ。これ(「不登校・ひきこもりの9割は治せる」光文社 出版 杉浦孝宣著)を出して、一応、一週間で増刷が決まって、そこそこ、売れているんだ。9/21日 池袋の養老乃瀧で出版記念パーティーやるから、是非、来て、お世話になった人達に挨拶してくれよ。」
「へぇ?! わかったわ」
「でね。6月に言ったと思うけど、僕は8月から一月位、入院するから お袋も頑張って」
【死去 前日見舞う】
同居の弟から、「病院で食事を取らないので、このままだと、栄養失調で長いことないからと医者に言われている」
「わかった」とギブスを取り、ぎこちない歩きで母を見舞いました。
「どうした? マサキ(弟)から聞いたけど、飯食わないんだって、それじゃ、退院出来ないじゃん」
「わかっているけど、食欲がないのよ。」
病室には沢山の旅行パンフレット。
「これどうしたの?」
「退院したら、あなたの出版パーティー、ノブエ(孫娘)の結婚式。それに今年は北陸に家族で一緒に行って、越前ガニ、食べたいわ。」
「わかった! いくらでも連れて行ってやるから、ドクターの言うとおりに飯を食べなよ」
会話中。リハビリのお姉さんが来て、体を動かす、運動を始めました。
骨と皮しかない、腕。足。
私も手伝い、足を動かそうとすると、
リハビリのお姉さんから 「これ以上やると、やり過ぎとなり、栄養失調が進みますから、控えて下さい」
母は懸命にやり、自力でベットから足を横に出し、上記の会話を嬉しそうに話していました
これで、飯食えば、退院できるなぁと思いきや、翌日、病院から危篤→死去となりました。
後で、弟に聞くと、私との会話やリハビリは奇跡的だったようです。
日本人女性の平均寿命は87歳だそうですが、最後まで、頭はしっかりとボケずに会話を楽しんでいまいました。
弟 「余程、心配していたのか? 自宅の枕元に兄貴の写真(小学校入学当時)があったよ」と。
私 「昨年はガンで入院していたし、今年も足首手術と最後まで心配かけたけど、最後に出版の報告ができてよかったよ」
12日通夜。13日 告別式と故人の希望で家族葬でしめやかに行われています。