杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。
~ part5 ~
みなさんこんにちは!久しぶりに続きを書きました。スタッフの竹村です。
不登校、引きこもりだったK君とのやりとりについて、時系列に沿った形で書いていきます。多少の表現変更はございますがご了承ください。
是非、前回の内容はこちらをご参考ください!
part1 part2 part3 part4
~登場人物おさらい~
竹村…当時学生インターンで大学4年生
K君…物語の焦点の人物
L君…K君の親友。イケメン
K君は、無事新宿山吹高校の4部に合格する。しかし、L君が落ちてしまったことや大学受験の効率の良さを考え、高卒支援会に残ることを決断する。
3月の受験も終わり、遅めの春休みになりました。私は、高卒支援会に社員として残ることに決めました。
理由は様々ありますが、K君とL君を置いていけない!という気持ちは強くありました。また、高卒支援会を大きくしてK君のように、復帰できる受け皿としての居場所提供を全国的にしていきたいと考えていました。
4月の春休み、現渉外部スタッフの大倉が小学校の教員として働くことになっているので入れ替わりで私が社員となりました。そのため、業務の引継ぎをしました。
K君は転学試験が終わり少しの休日を満喫していました。裏で私たちスタッフは、通信制高校の提携先変更(和歌山県の高野山高校通信制)の手続きや板橋教室から新宿エルタワー教室への移転準備と大忙しでした。
色々事情もありましたが、それに伴いK君も通信制高校を変える手続きをしなければなりませんでした。
「また、俺の高校変わるのかよー!!ww」
と笑いながらK君と話していた記憶があります。彼の経歴は、私立全日制中学→公立全日制中学→全寮制高校→通信制高校→定時制山吹合格辞退→高野山通信制
と経歴がなっていたからです。
4月の最初の行事は、高野山高校の品川別院での入学式。総勢9名でスタートしました。
袈裟と数珠をつけ、東京にいても独特な雰囲気を味わうことができました。
その後、GW直前に調理実習を池袋養老学舎で実施しました。参加者が少なかったので困った私は、K君とL君にも協力してもらい新宿山吹に3月から転学していった旧友を呼んでもらうことにしました。
OGで現インターンの戸澤も駆けつけてきてくれ、外部の方も含め100名規模の調理実習となりました。養老乃瀧シェフが刺身のおろし方も教えてくれ、貴重な体験でした。
GW明けからは、板橋から新宿エルタワーに正式的に移動移転しました。
しかし、常時登校しているのはL君と同い年の2名のみ。新宿エルタワーの広い教室を私含め5人で使っていたので寂しかったです。
その頃、K君は河合塾に通いだしました。将来どーするよ?という話になり、
「んー、お金好きだし、お金を扱う仕事がいいな!」
とK君がいったので、経理とかそっち系だな。経済学部、経営学部、商学部あたり調べてみることと、河合模試受けてこい!と伝えました。
経済系の学部だとメジャーな受験科目が{英語、国語総合、社会科目or数学ⅠAⅡB}です。
模試結果を二人でみると…
やはり英語がボロボロで、古文漢文日本史は微妙な数字でした。数学も試しに受けてきたといっていたので結果を見ると、偏差値70近くでていました。
高3の4月にこれだけ出てきてたら理系もありだけどどうする?(元々は理系思考)と進路相談していくと、
今回はⅠAだけしか範囲になく、理科も今更無理だから日本史で頑張ると言いました。
そうと決めた後のK君はとても真面目でした。
真面目だった例を挙げると…
GW中、ご両親の許可ももらい、L君も連れて私の実家に旅行しようと話になりました。修学旅行をしていなかったからその代わりという意味合いもありました。
しかし、K君には、
「GW中も、河合の授業あるから行かない!」と断られました。
K君のお母さんには、「1日くらいいいじゃない!先生と行ってきなさいよ~」とおっしゃっていただき、二人で説得する形になりましたが、僕は予備校を振替したくない!と言って残りました。
1度決めたことは曲げず、すごく芯がしっかりしている子なんだと今までにない一面を知ることができました。
また、とても負けず嫌いでした。
K君はたいていのことは人並みにこなせてしまう器用な子でした。特にゲームにおいては絶対的な自信を持っていました。
11月頃より、私が誘って始めた E-sportsのLeague of Legends(世界全体で7000万人のプレイ人口数がおり、日本のプロリーグも開設された競技です)をやっていました。
しかし、まったく上手くプレイできず私に怒られてばかりでした。5vs5のチーム競技なため一人でも理解力が不足しているチームメイトがいると、付け込まれて負けてしまいます。
彼が得意としていたゲームのジャンルは、ほとんど一人でやるゲームで今まで誰かと協力してやるということに慣れていないこともあったかもしれません。K君の逸話としては、一人で人生ゲームを5キャラ分操作してプレイしていたことがあるそうです(笑)
今でもずっと一緒にやっていますが、当時はまったく上手くならず私の指導がキツくて何度もゲームを辞めようとしていたそうです。しかし負けず嫌いな彼は、動画で勉強し、自分のプレイを確認して日に日に上手くなりました。勝つまで寝ない!といったこともあるくらい負けず嫌いです。
勉強が嫌ならプロゲーマーになれば?と言ったこともあります。しかし、私の訓練を毎日受けるくらいなら勉強した方が楽だわ!!!といわれたことは今でも忘れられません。
~総括~
3~5月は、新生活をして進路を決め、家でのゲーム時間を定めて生活リズムを作っていきました。
ゲーム依存はどうしたらよいですか?とよく聞かれますが、K君はゲームが大好きです。しかし、それを主とした仕事は嫌がり大学の方が良いと自分で進路を決めました。
ゲームが好きなのであれば取り上げずとことんやらせてみてください。仕事はたくさんある時代です。しかし、スポーツのように惹きつける魅力あるプレイができることが必要であったり、実況が面白かったり、編集が面白かったりと普通のスポーツ同様に個性が必要です。
何かをとことんやらせれば、自分の限界もみえ、勉強を少しやって大学いくなり、専門、短大にいくなり、公務員になるなり、就職するなり様々な選択をできるようになるはずです。
次回以降は、現在の高卒支援会主要メンバーが登場してきます。ぜひご覧ください!
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