引きこもった中学生への支援 引きこもりから部屋を出るまで

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。

世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。

今日は、「引きこもった中学生への支援 引きこもりから部屋を出るまで」というテーマでお話をしたいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

不登校はそのままにした方が良いのかお悩みの方は是非動画をご参考にしてみてください!
不登校は放置してもいいのか【不登校相談SOS#18】

高校転校に関しての相談が非常に多くなる時期です、注意点などを解説しています!
都立高校転校するなら今 都立高校転校の注意点を解説

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

光文社より出版中の不登校・ひきこもりの9割は治せる~1万人を立ち直らせてきた3つのステップ~の累計発行部数が1万部を突破しました。日本だけではなく台湾でも出版されました。

「見守りましょう」ではない新しい角度からの支援!不登校支援・通学補助の支援方法について書かれた一冊です!不登校・引きこもりでお悩みの方向けの一冊になっています。

大反響につき2冊目も出版中!

現在私は訪問支援(アウトリーチ)の子どもたちを5名抱えており、東京・神奈川・千葉の中学生から高校生をを中心に引きこり脱却のため家庭訪問をしています。

特に中学生は引きこもった状態ですと義務教育を受けられない状況が続いたまま学年が上がってしまうため、引きこもり期間が延びるほど復帰が困難になっていきます。

体力面の低下や人とコミュニケーションを取らなくなるためIQの低下も始まり、幼くなった、感情論になってしまいまともに話ができないと感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

そうならないために少しでも早く社会復帰していただくため家から出られない子どもたちに家庭訪問をし引きこもり脱却のための支援をしております。

今回は私が支援している中学3年生の男の子から報告の許可を頂いたので訪問開始当初の状況と現在の状況をご報告していきたいと思います。

引きこもりの背景や要因

今回は中学3年生の男の子K君のお話をしたいと思います。

ご相談頂いた時期は今年の4月で不登校・引きこもりの9割は治せるをお読みになり相談にお越しいただきました。

引きこもった時期は中学2年生。

中学2年生になった頃から家を荒らしたりガラスを割る行為が行われ、部屋に棒が置いてあり聞いてみると、学校でいじめにあっていると告白されました。
その頃から親の言うことをきかなくなり朝から家を出て夜までゲーセンで過ごすように。

徐々に引きこもってしまい年末からは今は家を出ずに部屋でゲーム漬けに、4ヶ月部屋に閉じこもりゲームをするだけの生活が続きました。

中学校ではいじめの経緯を言ったが対策が行われず、先生が引きこもっていることを他の生徒に言ってしまい、LINEで同級生から暴言を言われるようになり引きこもりが助長されるようになってしまいました。

児童相談所の人も来たことがあり話したことがありましたが、頷きなどするだけで進展がありませんでした。

訪問スタート

5月に初回訪問を実施致しました。破壊行為に十分注意しながら防刃チョッキを付け自宅の状況を確認。

そして2階のK君の部屋にお父さんが恐る恐る呼びかけをしてもらいましたが本人は嫌だを言ってゲームを続けていました。

この頃からプリペイドカードやエナジードリンクなど何かと要求するようにもなってきました。

そこで当会では以下のようにアドバイスを致しました。

・なにか要求された場合は一度此方に相談すること
・瓶類のモノは買わない、危険物はすべてしまうように、ガラスコップも。
・下着しか替えてないので服も変えるように。

 

2回目の訪問はお父さんが昼から訪問に来ることをドアの隙間から事前に伝えてもらいました。

しかし訪問時、K君は狸寝入り。お母さんが感情的になり、「今日こそは絶対話してもらうから」と無理やり部屋に行こうとするので止めました。

これはよく起こることで、訪問でスタッフが来ると親も本人を無理やり出そうとするが多いです。しかしこれは逆効果なので必ず止めます。

私が様子をみるために部屋に向かいます。

洗面所から物音がしたためお父さんに確認してもらいました。
洗面所にいたのはK君でした。お父さんが今日話すよう説得するも、本人が拒否し、そのまま自室ではない部屋に入り鍵を締めました。

ドア越しに5分程度話しかけ自室の横にご飯の配膳台が置いてあり名刺を横に置きました。

その後ご両親のいる部屋に戻り、帰り際にK君の部屋を見ると配膳台が消えていたので部屋に入ったのを確信し、ドア越しにもう一度挨拶をしました。

「少しあけるよ」

と伝えドアを少し開け部屋の中身を確認。ラック越しに本人と目が合い、挨拶をしてドアを開け距離を話して本人と向き合いました。

本人は黒いフードを深々と被りひげを少しだけ伸ばしています。

挨拶をし名刺を渡すと受け取ってくれました。

「不安だよね今の生活、お父さんに聞いたんだけど高校に行きたいけど勉強のやりかたわからないんでしょ?高校どこかしらに僕が行かせるから」と伝えると

「はい」と返事、また勉強の教材も持ってこないと行けないから来週も会ってくれるか聞くと「はい」と返事をしてくれました。

 

翌週から家庭訪問しK君とコミュニケーションを取りながら勉強を教える支援が始まりました。

最初の2回は返答の際に声が震えており人とのコミュニケーションが怖くなっていることが伝わりました。

しかし会話をする中で根がいい子で優しい子だと感じました。

優しい子はいじめのターゲットになることがあります。気が強くないので防衛手段として鉄の棒を持つようになったのでしょう。

勉強を教えると理解力も高く宿題は必ずやっていました。

1ヶ月ほどの訪問をし、「近所に居たままで家は出られない。他の子に絶対会いたくない」と悩みを言ってくれました。

そこで8月からお父さんと違う場所に引っ越しをし環境を変えることに。体力づくりと学習の取り戻し、学校生活を再トライすることを目標にフリースクールに通うことになりました。

 

訪問当初(会って2回目)

訪問1ヶ月経過

訪問語1ヶ月になるとフードも取り髪の毛も家で切ってもらっていました。

また、部屋の片付けも一緒に行い生活環境・見た目の改善をしていきました。

そして7月末の生徒企画に一緒に行って生徒と交流をしようと企画参加の準備をし昼夜逆転の生活を改善、当日の朝にお迎えに行きました。

無事朝起きて一緒に隣駅まで歩いて待ち合わせ場所まで向かいました。

企画に無事参加。うまく生徒たちとも溶け込め8月から毎日家を出ると決心してくれました。

家で子どもが引きこもっていて困っている方は一度ご相談お待ちしております。

スタッフ募集はこちら 寄付はこちら
渋谷区フォロースタッフ世田谷区要保護児童協議会構成員として相談受付中です!
水道橋新宿池袋横浜の4教室にて不登校、引きこもり、転学・編入学、通信制サポート校、フリースクールの相談を承っております!お気軽にお問い合わせください。
不登校,引きこもり支援の日常、よくある相談にお答えするNPO法人高卒支援会の公式youtubeチャンネル登録、高評価のほう宜しくお願いします!
高卒支援会noteにて、不登校・引きこもりの、支援の正しいありかた・予防法を発信します! 小、中学生の居場所がコロナの影響で奪われています。当会のフリースクール部門としては、東京近郊の休校している小学校、中学生の居場所として朝から開室しております。

-根本のブログ, 訪問支援
-, , , , ,

© 2024 理事長ブログ / スタッフ・生徒ブログ