杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。
東京都立高校の2学期転入(転学、転校、欠員募集)試験のテストが終了した。
私立高校から転入したい人、同じ都立からほかの都立に移る人など、
さまざまだが、例年、合格率はきわめて低い。
去年は、東京都立は、約6000名募集して、合格者は、300名しかいなかった。
約 6000名は高校を中退したという計算だ。 今年は、その数より多いと聞く。
先日、友人と飲み屋に行った、そこのアルバイトの女の子とちょっと親しくなり、
その子は、何年か前に高校中退し、飲み屋で働いているということだった。
私が、通信制高校の先生と聞くと急に敬語になり、
バイトの女の子 「先生、私、高卒の資格ほしいんです。」
私 「うーん、いつでも相談においでよ。」 ところで 「何で高校辞めたの?」
女の子 「高校行っていた時は、目標がなかったのであまり勉強しなかったんです。。。。主要教科で赤点を取って、」
私 「やばいと思って、勉強しなかったの?」
女の子 「取り返しのつかない点数だったから、勉強する気になれなく、学校行かなくなっちゃたんです。」
私 「担任とか、親、心配したろー?」
女の子 「担任の先生、すごいいい先生で、家に来たり、追試の範囲を教えてくれるって言ってくれてたんです。」
私 「でも、勉強しないで、ふてくされていたんだ。」
女の子 「担任の先生には本当に悪いことをしました。」
私 「なんで、高校行きたいって思うようになったの?」
女の子 「仲のいい友達に、中卒って言われ、悔しいのと最近、保育士になりたいと思ってきました。」
私 「保育士は、21世紀のすばらしい仕事じゃないか」
女の子 「エー そんなにいい仕事ですか?」
私 「日本は少子高齢化に突入し、子供を産みたい女性が減っている、これは、働く女性が産みたくても保育園の不足で産めない状態になっているって新聞に書いてあったよ。」
女の子 「やりがいがある仕事なんですね。」
私 「そうだよ。」
女の子 「これからでも高卒取れますか?」
私 「もちろんだよ、勉強は一生続くものだし、やる気でどうにでもなるよ」
女の子 「高2の途中でやめたんですけど」
私 「うんーじゃ、後、一年半で卒業できるかも」
女の子 「前の単位とか認めてくれるんですか?」
私 「うちの学校、単位制だから前の学校の単位が引き継げるよ。」
。。。途中省略。。。。。
こうして、本人は、9月から入学すると熱心に私に懇願していましたが、
もう一月あまりたちますが、連絡はありません。
もう少ししたら、連絡をとってみようと思いますが、
高校中退は、悪いことではありませんが、
彼女のようにコンプレックスを持っている以上、
本人にとってよいことではないのでしょうか?
高校に行かなくたって立派な人や、自信を持って人生を歩んでいる人は、
ゴマンといるわけですから、
また、私たちの高校は、”前の高校の単位を引き継げる”
っていうことを知らない人はきっと多いはずです。
高校中退をして、自信がない人は、高卒はまだあきらめないでほしいのです。
高校中退が何だ、やればできるって言えるようにがんばりましょう。