家まで来てくれる支援がある!不登校の子どもが外に出る第一歩とは

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記名:認定NPO法人 高卒支援会 会長 杉浦 孝宣(すぎうら・たかのぶ)

「うちの子に来てくれる先生なんて、いるんでしょうか?」──これは、不登校や引きこもりで悩む家庭から寄せられる最も多い相談のひとつです。

高卒支援会では、教員免許を持つスタッフが「家庭訪問=アウトリーチ支援」を10年以上続けてきました。私はこの活動を通して、家まで“来てくれる支援”がどれだけ多くの家庭を救ってきたかを何度も見てきました。

今回は、その訪問支援の実際と、家庭が動き出すために必要な一歩についてお話しします。


訪問支援(アウトリーチ)とは?

学校にもカウンセリングにも行けない──そんな時こそ、支援側が家庭へ出向くことが必要です。

当会では、ただの“家庭教師”ではなく、「心と生活を立て直す先生」が訪問します。彼らは全員、教員免許を持ち、さらに不登校・引きこもり予防士として認定された専門スタッフです。

単に学習支援を行うのではなく、「生活リズム」「自己肯定感」「家庭内コミュニケーション」を取り戻すことを第一に考えます。つまり、心の再スタートを支える“現場型支援”です。

データで見るアウトリーチ支援(8〜10月)

相談件数入会件数訪問支援成功数主な地域
8月1641東京・埼玉
9月2441東京・神奈川
10月3121東京・千葉・その他

特に首都圏では、「家庭訪問を希望する」家庭が急増しています。これは、“見守るだけでは変わらなかった”という現実を、多くの親御さんが感じ始めているからです。

「家庭訪問」が生む3つの変化

  • ① 家の空気が変わる:支援者が家庭に入ることで、親が“孤立”から抜け出し、家庭全体が前向きになります。
  • ② 子どもが動き出すきっかけが生まれる:無理に話さず、ただ一緒に過ごすことで、信頼が芽生えます。
  • ③ 「変われるかも」という希望が育つ:訪問を通して「できたこと」を具体的に褒めることで、自信が回復していきます。

支援とは、「話すこと」よりも「関わること」。訪問支援の本質は、“家庭に寄り添いながら、心のドアをノックする”ことです。


訪問で変わった2人の中高生

ケース1|K君(中3・完全引きこもり)

最初の訪問は玄関越しにわずか3分。無言でしたが、翌週には「こんにちは」と一言。1か月後には支援員と近所のコンビニへ外出できるまでになりました。現在は通信制高校に通学しています。

母の声:「家に来てくれる先生がいなければ、息子はいまだに部屋にいたと思います。」

ケース2|リョウタ君(高1・不登校)

父との対立が激しく、家庭内の空気が張り詰めていました。訪問を通じて父親の関わり方を修正し、徐々に会話が回復。最終的に航空自衛隊に入隊し、自立を果たしました。

このように、訪問は「本人だけ」ではなく、「家庭全体を支える支援」なのです。


訪問支援を成功させる親の準備

  1. 子どもの部屋を無理に片づけず、安心できる環境を維持する
  2. 「今日は来てくれる人がいるよ」とだけ伝え、会話を強制しない
  3. 訪問後は「どうだった?」と詰問せず、静かに受け止める
  4. 支援員とのやりとりを夫婦で共有し、家庭の方針を一貫させる

この“ちょっとした準備”が、家庭訪問の成果を大きく左右します。


「見守るだけ」では変わらない──動く支援が家庭を救う

私は40年以上、不登校・高校中退・引きこもりの現場を見てきました。そこで確信しているのは、「見守るだけでは変化は起きない」ということです。

支援員が動き、家庭が動く。その連鎖の中で、子どもは“自分の力で生きる道”を取り戻します。

不登校や引きこもりの期間がどれほど長くても、再スタートは必ず可能です。

「行動する支援」こそが、子どもの未来を開くカギです。認定NPO法人 高卒支援会 会長 杉浦孝宣


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© 認定NPO法人 高卒支援会|会長 杉浦孝宣 

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