通信制高校の偏見

2019.5.17

杉浦孝宣は一般社団法人　不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。

不登校･高校中退･引きこもりでお悩みの方
おはようございます。NPO法人高卒支援会の杉浦です。
先日は生徒、保護者、相談者、卒業生はじめ、社会福祉法人、教育関係者が小雪の過去を聞きに来て下さいました。

公務員　Y君

「代表、今日、仕事休みですので、ボランティアに来ました。」と卒業後、はじめて、会う、公務員のY君。表情が輝いていました。

「おー、元気そうだなぁ〜　仕事はどう、楽しいのか？」

「はい、お客様案内係をやって、結構、楽しいっす、年齢も一番、若く、可愛がってくれるんです」

「それは良かったなぁ！！　一人暮らししているのか？」

「はい、一人暮らしを4月からはじめて、本当、イイッスよ。親と離れて、一度、父親、見に来ましたけど、母親はスッカリ、僕の面倒をみなくていいやっていうことで、羽根を伸ばしています」

〜Y君の裏話〜

中高一貫校の高校1年時、成績不振で当会の通信制高校サポート校に転校してきたときは、環境の違い等から「何でオレがここに？？」といった様子も一時期ありましたが、イベントなどの活動を通じて、
本来の明るさが戻りました。高2からは当会の生徒会長をやり、新入生へはいつも、積極的に声をかけ、また、飲食店のバイトを通じて、接客、金銭感覚が身についたのです。
高校卒業後の進路でも、親は当然、大学と進めていましたが、本人はまだ、何を勉強していいかわからない、何よりも早く、家から出たいということで、
公務員試験にトライして、今年の4月から、23区、特別職員となっています。通信制高校？というハンディがあったにもかかわらずデス！！

下記は日の出太陽の家、ボランティアの様子

実は彼、公務員試験、一次は突破しましたが、2次試験は落ちていましたので、私の友人（公務員）に面接指導をしてもらいました。
すると、
「役人としては通信制高校はすぐやめる、毎日、来ないなどのリスクを考えます、だから、履歴書はこうやってココを強調しましょう。あと、生徒会長、飲食店のバイトはもっと詳細に書いて下さい。通信制高校だと、発達障害の子？と偏見を持っている方も居ますから、」

「なるほど、世間一般は通信制高校って、その様な偏見を持っているんだ、だから、2次で今まで、落ちていたんだぁ」

「でも、杉浦さんの所でやっている、通信制高校サポート校なら、イベント、ボランティア活動などの所で、偏見を払拭するものが十分ありますから、次は確率は合格する可能性、高いですよ」と。

彼の予想通りの結果でした。

本来の美しさに戻った母

保護者会ではバンクーバーに送り出している、保護者3人が揃って、出席してくれました。

「大学生インターンの加藤君にお礼が言いたいのです」と保護者に言われ、加藤を紹介しました。

「加藤さんのお陰で、息子、バンクーバーに行かせる事ができて、感謝しています」

「いえいえ、目標金額に及ばなくて、持ち出しが多くなってスミマセン」

などのやり取りがありました。まだ、子供たちは留学から帰ってきていませんし、成長結果はわかりませんが、

3人のお母さん、普段より、更に、嬉しそうに保護者会に来ていました。

相談に来た時の顔は不安そうで、大丈夫？　ココ？と思っていたに違いありませんが、今は本当に別人、本来の美しさを取り戻しました。

はい、これ、お世辞抜きです。

加藤君は高校時代、高校中退しかかりましたが、当会の塾に通って、新宿山吹高校に転校し、卒業、今は明治大学に通いながら、当会の学生インターンをしてもらっています。
不登校の子を海外留学させたいと、クラウドファンディングをし、成功。3月中は全国のフリースクールをまわって、情報を収集しました。
最近では「代表、僕、大学を卒業したら、不登校･高校中退･引きこもりの支援活動を続けていきたいんです。人生、この仕事にかけたいと思います」と