高卒支援会コラム

引きこもりから漫画家を目指す

杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。


引きこもり中学生でお悩みの方へ 東京都で引きこもり中学生の訪問支援をしていいます。
NPO法人高卒支援会 会長の杉浦です。中高生の引きこもり支援について、朝日新聞で提言させていただきました
11/5 朝日新聞 13面の反響は板橋区区議、横浜市市議等の視察がありました。 メールなどは25以上の自治体から問い合わせがあります
(私の視点)中高生の引きこもり支援 行政は訪問体制を整えよ 杉浦孝宣 朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S14683802.html

漫画家を目指す

先日、3〜4年前の通信制高校の卒業生 トキオ君が訪ねてきてくれました。 在校中から漫画家を目指すと行って、卒業後はマンガの専門学校に行きました。 竹村理事長は卒業生もしっかりとゲームやLINEで繋がりを持っているので、たまに、
「あいつ、どうしている?」等と聞くと
「トキオは元気ですよ。漫画家の卵のアシスタントをやって、時給にしたら、本当に低い、バイトをしながら、漫画家目指しています」
「そうか、頑張ってもらいたいなぁ」等とチョット前に話した事がありますが、フリースクールや通信制高校サポート校の美術担当の講師を依頼していたようです。
「おお、久しぶりじゃん、元気か?」
という事で、いつものように、イザ、ランチに行きました。水道橋の周囲で行くところ決まっているので、たいがいはは私の顔を覚えてくれて、学生盛り(大盛り)を持ってきてもらえます。
今日も学生盛りを頼みました。

「漫画家を目指しながら、うちの子達の面倒をみてもらえるんだって、」

「先週まではその様にしようかと思っていましたが、チョット、迷いが出てきました。漫画家で食えるようになるには長い道のりがあるんですよ」

「当然だよ! 何でもそうだけどね。竹村に聞いたけど、アシスタントのバイト代も安いんだって、」

「そうっすね。時給換算したら、500円くらいじゃないっすかね。朝から深夜までやって、1万とかですから」

「それじゃ、食っていけないじゃん。というか、体も持たないじゃん。」

「アシスタントだけで生計は立てられないんですよ。まぁ、好きな事やっているので、長く働くのはつらくはないんですが、親との約束があるので、それがチョット、、」

「収入やアシスタントだけだと、不足しているので、家から自立できないので、2年間だけ、居させてくれって、頼んだんです。来年の3月で2年です」

「そうか、それは切羽詰まっているんだ」

「。。。。。。。」

「来年の3月って、約束だろうけど、親に対して、ピーアールできる、何かはないのか? 漫画家になれそうだとか、なんか、応援したくなるような材料?!」

「赤塚不二夫って、知っていますか?」

「知っているよ。そのくらいは」

「先日、賞を取ったんです。赤塚不二夫賞っていうんですけど」

「いいじゃん、それそれ、そういう奴だよ。賞って、お金もらえたの?」

「50万」

「凄いじゃん、やるなぁ! そんなに凄い賞、取ったら、なれるんだろ、漫画家」

「いや、連載取らないとダメなんです」

「連載って、どこのマンガのよ? ジャンプとか」

「そうそう、ジャンプです。集英社の連載が決まれば、ある程度、生活できるんです」

「どうして、生活できるって、わかるの?」

「専門学校の時の同級生が先日、デビュー果たしましたから、そういう情報入ってくるんすよ」

「そう、では、ちょと聞くけど、その同級生と君の漫画家の能力はどうなの? つまりはそいつと比べて、逆立ちしても勝てないとか、どっこいどっこいとか、色々あるじゃん」

「逆立ちしても勝てないって事は無いです。漫画家って、絵を描く、ストーリーを組み立てると2つに分かれていて、僕のマンガはギャグマンガなので、編集の人もギャグをもう少し、面白くしてとアドバイスを受けているんです」

「編集の人って、」

「集英社の社員です。専門を卒業後、僕のマンガ、注目してくれて、2ヶ月に一度、作品を送って、編集会議にかけてもらっているんです」

「そうか、それだけ、具体的になっていれば、安心だね。」

「いや、だからといって、簡単じゃないっすよ」

「わかっているよ。でもさぁ、夢は諦めたら、それでおしまいじゃん。君の漫画家になる夢は具体的じゃない。ちょくちょく、ジャンプの編集者とつきあいつつ、賞をとり、修行って事で、アシスタントをやってきた、更に、うちの講師もやるっていうだから、夢に向かっているって事だよね」

「まぁ、そうなんっすけど、ここで、教えるっていうのはチョット、違う気がしてきたんです。竹村さんにはお世話になっているんで、むげに断れないし、」

「僕はね。君の夢。応援したいよ。だから、君がやりたい事をやればいいじゃん。 こっちで教えるのがためになると思ったら、やればいいし、ダメだと思ったら、止めればいいじゃん。」

〜 中略 〜

夢に向かっている生徒って、いいですよね。 Mission × Passion × Action この、3つのssion が揃えば、夢は叶うとと思います。 トキオ君、ジャンプの連載、期待してます。

通信制高校 授業体験会 個別進路説明会

11月29日に通信制高校 授業体験会 個別進路説明会

-高卒支援会コラム

© 2024 会長コラム