不登校の回復期

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。

世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。

今日は、「不登校の回復期」というテーマでお話をしたいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

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不登校はそのままにした方が良いのかお悩みの方は是非動画をご参考にしてみてください!
不登校は放置してもいいのか【不登校相談SOS#18】

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不登校の回復期

不登校の原因とされるのは、大きく分けて

「学校の問題」

「本人の問題」

「ご家庭(幼少期)の問題」

の3つです。

不登校から立ち直るためには、世間一般的に「回復期」が必要と言われています。

いわゆる気持ちを立て直すための期間ですね。

しかし、相談者の子どもの話を聞いていくと、この回復期というのは時間が解決してくれるパターンと具体的な解決がなければ回復しない2パターンがあることが分かりました。

見守る=回復期

不登校になると見守りましょうとアドバイスされることが多いと思います。

「見守る」というのは子どもの気持ちが回復するまで待ちましょうということを言いたいのだと思います。

実際に回復期をにより気持ちを立て直し不登校から立ち直る子もいます。

NPO法人高卒支援会では、回復期により立て直した子や回復期を設ける予定の方は相談に来ません。

既に回復していれば相談に来ませんし、回復期を設ける予定であれば相談機関には行きません。

では実際にNPO法人高卒支援会に相談に来る方は、

見守っているが立ち直らない。

いつまで見守っていればいいのか不安。

見守ったほうがいいのかアプローチしたほうがいいのか迷っている。

見守る以外の方法で不登校をなおしたい。

年間400件、上記の4パターンが数を占めます。

見守る方法は1つの手段

上記の4パターンの保護者は、「見守るって方法は間違っているんですか?」とおっしゃります。

間違っているかどうかで判断されるのではなく、あくまで見守ることは手段の1つなので、子どもに合っているかどうかで実行するかどうか判断しましょう。

 

具体的な見守る方法が合っているケースと合っていないケース

 

判断基準として、不登校の原因から考えていきましょう。

例えば「学校の問題」で不登校になっている場合。

勉強がついていけない場合、回復期間を設けるのは解決になっていません。

回復するどころか問題が悪化していきます。

一方で人間関係に疲れた場合はどうでしょうか?

期間をあけて気持ちを落ち着かせることで立て直す可能性もありますよね。

しかし、期間をあけすぎて友人と話しづらくなる可能性も出てきますから注意が必要です。

 

続いて「本人の問題」で不登校になっている場合。

興奮状態や気持ちの整理がついていない場合は充電期間として設けるのは良いと思います。

その反面、生活が乱れたり、ゲーム漬けになるようであればどんどん悪化していきますので早期にテコ入れが必要です。

また、目標がなかったり、やりたいことがない、無気力、諦めている場合はやる気の出る方針を見つけてあげるアプローチが必要です。

 

「ご家庭(幼少期)の問題」の場合、

親と子の関係が著しく悪い場合、回復期を設けるというよりは距離を離すという方法が有効です。

物理的に距離を離して上手くいく例も多いです。

 

回復期に医学的な定義はない

不登校とは病気として定義されているものではありません。学校生活における問題の1つなのです。

そのため回復期という言葉を使っていますが、具体的な回復期の定義はありません。

「回復期がくると、子供自ら外出を試みたり、勉強に意欲的になったりと自分から行動する活力が出てきます。」

と根拠がなく言われることもあるそうです。

大人の半年、1年と子どもの半年、1年の重みは違います。

学年や学習が1年遅れるというのは非常にデメリットが大きいので、いつまで見守るかは事前に決めておきましょう。

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