世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。
世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。
今回は、「引きこもりから立ち直るためにはリハビリが必要」というテーマでお話したいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。
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不登校はそのままにした方が良いのかお悩みの方は是非動画をご参考にしてみてください!
不登校は放置してもいいのか【不登校相談SOS#18】
高校転校に関しての相談が非常に多くなる時期です、注意点などを解説しています!
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今回は引きこもりでお困りの方や、引きこもりから家を出たが、中々家を出るのが続かない、また引きこもりがちになってしまったとお困りの保護者に向けて書いていきたいと思います。
リハビリが必要
これまで多くの引きこもりの子ども達が家を出られるようになりましたが、直ぐに家を出られるようになったわけではありません。また継続して家を出られるようになっているわけではなりません。
骨折して筋肉を使わなくなったり、病気で入院したりした後、通常の生活に戻るためにはリハビリが必要なように引きこもりも家を出るためにはリハビリが必要になってきます。
また、リハビリが成功しても古傷が再発するように引きこもりも再発してしまう可能性もあります。
引きこもりのリハビリで必要なことは3つあります。
・気持ち(精神的部分)のリハビリ
・体(体力的部分)のリハビリ
・朝起きる(生活習慣的部分)リハビリ
どの優先順位が高いかはその人の人物像や時期によって変わっていきます。
相談時期が4月~10月、おおよそ引きこもり期間が3ヶ月以上、友人関係や人間トラブルがあった場合やメンタルが折れやすい子などは気持ちのリハビリからスタートすることが多いです。
基本的に自己肯定感が低い状態で、全てを諦めたり投げ出しているような状態なのでまずは精神面の立て直しからしてあげる必要があります。気持ちと体は繋がっていますので気持ちが上がらないと外に出ることは出来ません。
青年期に不安や挫折の経験が起こることは100年以上も前から言われている
倫理の世界では、100年以上も前から青年期には不安定な状態が反映して、不安や動揺を経験することが少なくない。壁にぶつかり、挫折を経験し、劣等感に悩み、苦しんだり、自分自身の世界に閉じこもったりする。
と様々な心理学者や社会学などの人たちが提唱しています。青年期と言われる小学生~高校生は引きこもりになり得るであろう経験をするということなので引きこもりになったから、おかしい、変だということではなく誰でも起こり得ることなんです。
不安や挫折を払拭するためには人間関係が重要
このような不安や挫折の経験をした時に重要になってくるのが、同年代の友人との関係やアドバイスや道を示してくれる人の存在です。不安や悩みに耳を傾け、励まし、助言をしてくれる人の存在は、青年期において大きな意味を持っています。他者との関係を求めながらも、一方で自分が傷つくことや相手を傷つけることを恐れるあまり、他者との親密な人間関係を結ぶことが億劫になるため人間関係を構築するには時間がかかるものです。
当会では同年代の中高生のインターン、大学生インターン、常勤スタッフが子どもの性格や状況に合せて訪問をしていきます。
人間関係を構築するということは信頼関係を築いていくということです。しかし、信頼関係を築くというのは煽てたり褒めたりするだけというわけではありません。
現実と向き合ってもらうために時には厳しいことも伝えていかないといけません。また、同年代の子どもたち同士とコミュニケーションを取っていけるかどうかも引きこもりから脱するためには必要なことです。
引きこもっている間は訪問に行くことで訪問に来る人と1対1の信頼関係を築くことができるようになります。
しかし、人間関係の構築はここで終わりではありません。
家を出た後、行く先々で人間関係を構築できるかどうかという問題が出てきます。
引きこもりを経験した子の場合、友達が欲しいけど自分から作りにいけないというジレンマが起こるのでここが解決できるようになるかどうかが引きこもりの子どもたちの次の壁となります。
「友達ができないから登校したくない」といって再度引きこもりにならないように当会では、様々なイベントや生徒の交流をする機会を少しでも多く設けられるように意識して対応を致します。
しかし、最終的には子ども自身が自分から人間関係を構築していかないといけませんからそこから先は子ども次第となります。
中学生以上になると人間関係の構築は小学生時の様に一度遊べば直ぐに仲良くなれるほど単純じゃありませんし、時間がかかる子もいます。子どもも保護者も直ぐに友達ができなかったからといって直ぐに諦めないようにしましょう。
そして一つでも多く子どもが他の子と接することができる機会に参加するように送り出してあげてください。
これを乗り越えることで、ようやく引きこもりの問題を解決する要因のひとつである気持ちのリハビリが終わります。
子どもの気持ちの面で不安な保護者の方はお気軽にご相談ください。
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