皆さんこんにちは!
「中学生ひきこもり事例 カイトくん(S君) 訪問支援担当」の大倉です!
「不登校・ひきこもりの9割は治せる」でも書かれていますが、ひきこもり対応には、年齢、時期的な問題も大きく関わってきます。
今回より、大倉が訪問支援を担当した、「高校既卒者」のひきこもり問題に関して書いていきたいと思います!!
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ひきこもりはいつやってくる??
第1章にも出てきますが、杉浦はひきもりになりやすいタイミングは人生で4度あると述べています。
また、当会への相談の場合、不登校とひきこもりが重なっているケースが非常に多いです。
①中1ギャップ
小学校から中学に上がるタイミングで、不登校は急増します。
具体的な数等は、新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」に載っている、グラフをご覧ください。
理由として、中学になると「部活」、委員会等急に縦の関係が重視される状況についていけない。
中学から本格的に始まる「英語」などによる学業不振も大きな要因に挙げられます。
※新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」では、実際の事例も記載されています。
②高1クライシス
一番の要因は中学と高校のシステムの違いです。
中学は義務教育で、何日休んでも卒業できますが、全日制高校は大体の場合、30日以上の欠席で単位取得が難しくなり、留年または、退学となります。
中学の時からまばら登校で、毎日通う習慣ができていなかったり、進学先の遠さや、電車通学などの環境の変化も関係していると思われます。
※新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」では、実際の事例も記載されています。
③高校卒業直後
浪人中に予備校に行かなくなる。大学に入ったものの、大学に行く意味が見出せず退学してしまうなどの例が多いです。
大倉の経験を少し書いておくと、自分の進路希望が明確な理由もなく、高難易度の大学受験を周りがそうだからこだわって受験する、親も良い大学に行っているから等で選択している場合先に進む事ができず、立ち止まってしまう事があります。
この時期で困っている子に一番必要なのは、とにかく「1歩踏み出す勇気」です。
それをほんの少し後押しするだけで、劇的によくなる事があります。
④就活での失敗
この時期の話は当会では扱っていないため詳しくはわかりません。
※当会の支援をもう少し知りたい!という方は
「不登校・引きこもり中学生向け教室紹介(フリースクール)」や「中学生フリースクール 通うこともフリーでいいの!?」をご覧ください。
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H君の場合
H君の場合、高校卒業後③にあたるケースです。
また、最近で一番相談が多いケースとなります。
大倉自身も、高校3年次に色々な事が重なり、不登校・ひきこもり状態になりました。
・自分の進む進路に自信が持てない。そもそもあまり考えた事がない。
・親が進める進路の通りに行くことに疑問が出た。
・進路がうまく決まらずどうしていいかわからない。
・周りの友達との差が苦しい
・今まで積み重なった両親との問題のある関係性
以上のような理由が複雑に絡み合い、外と関わることを煩わしく思ったり、全てが嫌になってしまうことや、疲れてしまうことがあります。
また、本人も「これからどうしていくか?」について「このままでいいのか?」と自問自答している事が多いです。
Hくんは私立中高一貫高に通い、周りと同じように受験をします。
しかし、自分の学力の状況と目標としている学校へのギャップや、試験へのストレスが
「1つのきっかけ」
でひきこもり状態になってしまいます。
「1つのきっかけ」としたのは、これはあくまで根本的な原因ではないからです。
ひきこもってしまう場合、表面的な理由だけ見て対応しても、あまり意味がない事が多いです。
特に重要なのが「両親の考えが一致しているか?」「今までの関わり方がどうだったか?」です。
なぜ上記の事項が大事なのか?は
※新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」の第4章子どもに対する親のあり方、関わり方に記載されています。
順番が大事!
訪問支援は、本人と会う前から始まっているというのが当会の考え方です。
理由は、上記でも述べましたが、ひきこもり問題は
「両親の考えが一致しているか?」
「今までの関わり方がどうだったか?」
「お父さんの本人への関わり方」
が非常に重要だからです。
当会では、訪問相談を行う場合、お母様だけ、お父様だけでの面談ではなく、事前のご両親での面談を条件としています。
当会の大事にしている事、今後の方針、今までの詳細等、念入りに確認した上で訪問支援を行います。
次回は実際にどのような訪問支援を、「高校既卒者 Hくん」に行なっていったか?について書いていきたいと思います!!
おわり
[文末(水道橋用)]