「目標があれば動ける」の落とし穴。引きこもり脱出にまず「規則正しい生活」が必要な本当の理由

ひきこもり

みなさんこんにちはスタッフの根本です。

不登校や引きこもりの状態にあるお子さんを持つ保護者の方から、よくこのようなお話を伺います。

「何かやりたいこと(目標)が見つかれば、あの子もシャキッとして生活リズムを整えられると思うんです」 「まずは本人のやる気が出るのを待って、それから生活を直していこうと考えています」

お子さんの自発性を尊重したいという親御さんの温かいお気持ちは、痛いほどよくわかります。

やりたいこと(目標)が見つかれば行動に移せるだけの力を子どもたちは持っています。

しかし、多くの子どもを見てきた経験から申し上げると、実はこれは「逆」であることが多いのです。

今日は、なぜ「目標」よりも先に「規則正しい生活」が必要なのか、そのメカニズムについてお話しします。


1. 引きこもっていると「目標」は生まれてこない

多くの人が「目標があるから規則正しい生活ができる」と考えがちですが、引きこもりの渦中にいるお子さんの脳内は、言わば「ガス欠でエンジンの止まった車」のような状態です。

  • 昼夜逆転で日光を浴びない。
  • 食事が不規則で栄養が偏る。
  • 運動不足で体力が低下している。

このような身体状態で、「将来は何をしたい?」「どんな高校・大学に行きたい?」と考えても、「何も考えられない」「どうでもいい」という思考停止に陥ってしまいます。

暗い部屋で一人、不規則な生活を送りながら「普通の目標」を考えようとするのは、暗闇の中で地図を見ようとするのと同じくらい困難なことなのです。

2. 「一般的な生活」が「一般的な思考」を作る

私たちは、「規則正しい生活(一般的な生活)」を積み重ねることで、初めて「一般的な思考」ができるようになると考えています。

・朝決まった時間に起きる

・ご飯を食べる

・日の光を浴びる

一見地味なことのように見えるかもしれません。しかしこの普通の生活ができるようになって初めて、世の中の人が考えるような「普通の目標」について、自分事として考えられる土俵に立てるのです。

3. モチベーションを待たずに「形」から入る

「モチベーションが上がったら動く」のではなく、「動くからモチベーションが湧いてくる」のが脳の仕組みです。

目標がない段階で生活リズムを直すのは、お子さんにとって非常に苦しい作業かもしれません。だからこそ、高卒支援会では課外活動や教室での日課を通じて、無理やりにでも「外に出る理由」や「朝起きる理由」を作り、伴走します。

「目標を探すために、まずは朝起きて外の空気を吸う」

引きこもりを脱するためにまずそこを目標に始めさせてみましょう。


おわりに

「うちの子にはまだ目標がないから……」と焦る必要はありません。 まずは、カーテンを開ける、決まった時間に食事を摂る、といった小さな一歩から始めてみませんか?

身体が整えば、心は自然と動き出します。お子さんが「将来」を描けるようになるための土台作りを、私たちと一緒に始めていきましょう。


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