みなさんこんにちは認定NPO法人高卒支援会スタッフの根本です。
今回は小中高生の不登校の原因を紐解いていきたいと思います。
子どもが不登校になると、まずはその理由を知ろうとするものです。
しかし、不登校の理由がいつまで経ってもわからないと困っている保護者の方は多いです。
それもそのはず、現在の不登校の原因の第一位が明確な理由によってなるものではないからです。
タイトルにある通り、不登校の原因第一位は『無気力』です。
小・中学生の不登校の51.8%(154,772 人)と半数以上が無気力による原因で不登校になります。
また、学校外の機関等で相談・指導等を受けた児童生徒は34.6%
学校内の機関等で相談・指導等を受けた児童生徒は43.9%
学校内外の機関等で相談・指導等を受けていない児童生徒38.2%
となっています。
続いて高校生はどうなっているでしょうか。
高校生の不登校の40.0%(24,223 人 ) の不登校の原因一位が無気力でした。
小中学生に比べて割合が低いと思われますが、高校生の場合、小中学生と違い義務教育ではないので、
学校を辞めてしまういわゆる退学者のデータは不明となっています。
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まずは生活面から無気力をなおそう
無気力なときに行動を起こすのは難しいものです。
3つのポイントを意識しつつ、できることから初めてみましょう。
生活習慣
生活のリズムを整えることは、非常に重要です。
- 毎日決まった時間に寝起きする
- 朝起きたら、顔を洗い、歯磨きして、洋服に着替える
- 毎日外に出て歩く
- 特に午前中に日に当たるようにする
睡眠
良質な睡眠を得ることで、しっかりと疲れを取りましょう。
中高生ですと7時間~8時間は睡眠時間を確保したいものです。
遅くとも23時には布団に入っていることが望ましいです。
夜に眠れなくならないよう昼寝をするときは短時間を基本とし、夕方には寝ないようにしましょう。
ご飯を食べる
無気力で家にいる子の多くは、一日1食~2食。食べる量も少なく少食の場合が多いです。
少量でもいいので決まった時間に食べるように意識しましょう。
最初は抵抗があって、無意味な感じがするかもしれませんが、生活習慣として取り入れましょう。
無気力が続くと危ない!
「無気力」が続くとうつ病になることがあります。
うつ病になると普段は乗り越えられるようなストレスでも、とても辛く感じてしまったり、ものの見方がネガティブになり、自分は「ダメな人間なんだ」と感じたりします。
そのため、無気力による不登校をそのままにしておくと非常に危険です。
そのままにはせず必ず相談しましょう。
参考資料:令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について