高校生の不登校は留年の危機!留年が決まった場合の選択肢

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。

世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。

今回は、「高校生の不登校は留年の危機!留年が決まった場合の選択肢」というテーマでお話したいと思います!

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高校生の不登校は留年の危機!留年が決まった場合の選択肢

高校生で不登校になるとあっという間に留年の危機に陥ります。

早い子ですと夏休み明けの9月には留年の危機で進路面談に呼ばれるということも。

進路面談で事前に先生から留年のお話があれば親切です。

学校や先生によっては、留年が近くても面談しない場合もあります。

その場合の多くは、「あと1,2回休んだら留年です。」といきなり連絡がはいったりします。

留年してしまうと、もう一年同じ学年を過ごすことになるので、同級生が上の学年になってしまい、後輩が同級生になり友人関係がギクシャクしてしまうことも起こり得ます。また、留年して再度同じ学年を過ごしたとしていきなり学校に行けるようになることは非常に少ないです。

「もし留年したら・・・」と考えると、心配になりますよね。

では、どのような場合に留年になるのでしょうか。また、留年後はどのような選択肢があるのでしょうか。

今回は、高校の留年のシステムと、留年が決まった際の選択肢をお伝えしていきます。

留年のシステム

高校で単位を取得するためには、出席日数と成績の両方が必要です。どちらか一方でも欠けたら留年します。

出席日数が足りないと、成績が良くても留年

出席日数の基準は学校ごとに異なりますが、多くの高校では年間の全授業日の3分の1以上(あるいは3分の1を超える日数)欠席すると、留年になります。

なお、学校によっては科目ごとに出席を管理している場合があります。週に1回しか授業がない科目は、欠席が続くと出席日数がすぐに足りなくなってしまいます。また、登校していても、授業に出なければ出席あつかいになりません。

また、成績による赤点の留年と違い、補講や課題は殆どないといっていいでしょう。

成績が基準に満たない場合も留年

定期テストや通知表の成績が基準に満たない場合(いわゆる赤点)も、留年に繋がります。

成績による留年の基準も学校により異なり、“3科目の赤点で留年”“全科目の2割が赤点ならば留年”などさまざまです。赤点の点数も、“40点以下は赤点”“平均点の半分なら赤点”など、これも高校ごとに独自の基準があります。

補講や課題で対応してくれる学校や先生もいますが、その都度確認が必要です。

留年が決まってしまった場合の選択肢

残念ながら留年が決まった場合、以下のような選択肢になります。

・ 高校に残ってもう一年同じ学年をやり直す

・ 通信制高校へ転学する

・ 高卒認定試験を受ける

高校に残ってもう1年同じ学年をやり直す

留年が決まっても、高校にもう1年とどまって単位を取得すれば卒業できます。卒業年度は1年ズレますが、その高校を卒業したという学歴も残ります。

留年をすると、取った単位もゼロになります。全教科、同じ授業をもう一度受ける必要がありますし、定期テストでも、もう一度基準点を取る必要があります。

一つ下の学年のクライメイトになかなか馴染むことができない、先輩になった同級生と顔を合わせるのが苦痛といった状況から、留年したものの途中で退学してしまうというケースもあるので慎重に決めてください。

高校に残って卒業を目指すなら、強い気持ちが必要です。

通信制高校へ転学する

留年確定後に、学年を落とさないようにするには通信制高校へ転学をしましょう。

通信制高校に転学すれば、前の高校で取得した単位を引き継いだうえで籍をスライドさせることができます。基本的に2年生、3年生のタイミングでの転学の場合は、前の学年でフル単位を取っているので留年が確定した学年で落とした単位+次年度の単位を履修していけばストレートに卒業も目指せます。(1年間で取得できる単位の限界もありますので、転学する通信制高校でどれだけ単位を取得できるか事前に確認しましょう。)

1年生の場合は以下の相談者のような形で残り2年間での卒業ができます。

都立高校1年生相談時期10月。留年確定したのが2月。

留年が確定したので取得単位は0単位。当会が提携している通信制高校に籍を移します。残り2年間で83単位まで履修可能。高校卒業までは74単位取得が必要なので落とせる単位数は多少シビアですが残り2年間での卒業も可能です。

高卒認定試験を受ける

高認試験(高等学校卒業程度認定試験)を受けるという選択肢もあります。

此方は年2回ある試験に各科目ごとに試験合格すれば高校卒業程度の資格が得られます。このようなことをお伝えすると、

「じゃあ、わざわざ高校に通わなくても高認の試験に合格すればいいじゃん!」と考える人が出てくるわけです。実際に相談者の中には、高認はどうですか!?と言ってくる人がいます。

実際にネットなどでも、高認に合格すれば高卒者と同じあつかいになるため、進学や就職で不利になることはまずありません。と解説しているものもあります。

が、それらの情報を全て鵜呑みにしないようにしましょう!あくまで、高認は高校卒業程度の資格を得られるだけです。

つまり、全日制高校・通信制高校・定時制高校を卒業した人と高認は一緒ではありません。

高認を合格した状況で就職をしても中卒とあまり変わりません。

なので就職を前提で高校卒業資格を取りたい方は高認ではなく、全日制高校・通信制高校・定時制高校を卒業するようにしてください。

一方で、大学・短大・専門学校に進学する前提であれば高認はアリです。

しかし、もし学年を落とさずに高校卒業できる状態であればできる限り高校を卒業するようにしましょう。何故、高校をなるべく卒業した方が良いのかについては、

他にも様々な理由があるので今回は割愛させていただきます。具体的に聞いてみたい、ご相談を希望している場合はお気軽にお問い合わせください。お子様の状況に合わせてご相談承ります。

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