みなさんこんにちはスタッフの根本です。
本日は『不登校で家から出られない 待っていても「いつか」はこない』
について書いていこうと思います。
不登校になって家から出られず、子どもの意思を待っていたら何年も経ってしまったというご相談を多くいただきます。今回はそんな子どもの意思をいつまで待った方が良いのか悩まれている保護者様向けに参考になればと思います。
待っていても「いつか」は来ない
家族にとって最もつらい時期である時期を抜けると、お子さんも家で落ち着いて過ごせるようになり、学校や勉強の話題を出さなければ「良好」な関係でいられるようになっていきます。
お子さんが落ち着いてくると親としても「好きなことだけしていても、前の状態よりはいいか…」「刺激して逆戻りするのも怖いな」と、お子さんから一定の距離を置くようになることがあります。
もしくは、お子さんの気持ちに理解を示し、励まし、やっと落ち着いてきた矢先、お子さんの状態が後退するようなことが起こると、親もこれまで積み重ねてきたことが崩れるように感じて、「このまま見守っていれば、いつか何とかなるかもしれない…」とそれまでのかかわりをやめてしまったり、あきらめてしまったりする場合があります。
そういったタイミングの時期は、あまり変化がなく、時間だけが過ぎて行きがちなときです。
お子さんの状態は安定しているように見えても、時間の経過とともに学習の遅れや昼夜逆転といった生活リズムの乱れ、ゲーム漬けやスマホ依存など問題が加わり学校復帰へのハードルが徐々に上がって行っている可能性があります。
不登校が長期化するか否かを左右する分岐点であり、復帰に向けて何らかの取り組みを始める準備が整ってきているときでもあります。
前向きな変化を作り出すためには「きっかけ」が必要ですが、「きっかけ」とは経験に他なりません。
時間が解決してくれるというのは、時間と共に新たな経験をし、自分の中で体験を咀嚼し、新たな知識や価値観を吸収した結果、自信がつき大きく成長するからです。
家に引きこもりがちな生活をし、家族以外の他人とのかかわりがなく、何も新しいことが起こらなければ、新たな経験に出会う機会が極端に少なくなります。
何かのきっかけがお子さんを変えてくれる「いつか」を待ってしまうと、ずるずると時間が過ぎていく恐れがあるため、注意が必要です。
6月14日 中高生不登校ひきこもり解決講演会
