みなさんこんにちは!認定NPO法人高卒支援会スタッフの大倉です。
全国の不登校・引き込こもりのご相談承っております。
現在、小学生の不登校でお悩みの保護者様からのご相談を多くいただいております。
皆さんお悩みになるのは、『小学生だし、焦らなくてもいいと周りから言われるけど本当にこのままで大丈夫か?』というものです。
このままだとまずい、ヤバいと思って内心焦っているけれど、どうしたらいいかわからないという悩みがある方が非常に増えてきています。
小学生で不登校の状態になった時に、どのような対応をすればいいのか?
実際の相談事例も交えながら、書いていきたいと思います。
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現在の小学生の不登校の状況
文部科学省の最新の調査によれば、不登校の小中学生の数が約35万人と過去最多になり、11年連続で増加となりました。
そのうち、小学生の不登校児童数は13万3,70人で、前年度比24%増と明らかに増加傾向にあります。
小学生から不登校になって、自分を責める保護者の方が非常に多いのですが、この数字は、家族間だけの問題ではなく、現代の社会問題に近く、誰にでも起こりえる問題というのが分かります。
不登校になった時に悩むこと
まず小学生で不登校の問題が起こると、保護者の方も学年によっては、仕事を休みにしたり、学校に連絡したり、お昼ご飯を作ったりと非常にご家族に負荷がかかる状態になります。
ヤバいと思って何とか行かせようとしても、反発されたり、そもそも行きたくないと思っている子に学校に行けと言っても思う通りにはなかなか行きません。
学校側も、何とか学校に通えるように色々と調整してくれるところもあれば、全く対応しないところ、学校によって違いがかなりあるので、そもそも学校を頼れないという保護者の方は少なくないと思います。
最近の相談の事例から スクールカウンセラーやソーシャルワーカー
実際に合った小学生の不登校相談の事例としては、学校側が、スクールカウンセラーとソーシャルワーカーへ繋いだ結果どうなるかについて書いていこうと思います。
・スクールカウンセラー
全てが子の事例に当てはまるわけでは無いという前提で書かせていただきますが、小学生の不登校対応として相談された事例として、スクールカウンセラーにまず繋がれた時に言われるのは「とにかく焦る時じゃない」「休む時間も必要」ということを言われたそうです。
実際に、不登校の状況によっては、「休む」ということは大事なことです。
アドバイスとしても間違っていないということになります。
では何が問題だと相談者の方が思ったかというと、保護者の方から見て、明らかに元気が出てきた子に対しても全く同じ対応をするという部分です。
また、次のステップに関して相談してみると結局本人が来てくれないと支援できないとはっきり言われたそうです。
この部分に対して、結局何もしてもらえないという印象がぬぐえないので、高卒支援会に相談にいらっしゃったという経緯がありました。
・ソーシャルワーカー
実際に動き出しが出来ないので、家まで来て話をしてもらえませんかと粘り強く交渉したところ、今度はソーシャルワーカーの方が来ることになったそうです。実際に迎えに来てもらい、その時は行くことができたそうです。
ただ、継続しては無理といわれたことと、どうしたら行けるようになるか?本人と仲良くなって欲しい旨話したところ、それは「教育相談」だから無理だと言われ、訪問というのは無くなったとのことです。
ソーシャルワーカーの方の職域の話になるので、言いたいことはわかるのですが、あまりにも休んだ後のフォローというのが、お役所仕事に自分も感じました。
フリースクールやNPOなどの民間の相談機関という選択肢
小学生だけでなく、不登校が長引き、ヤバいと思っているご家族も色々と試行錯誤し、公共機関に相談した後にどうにもならないので、相談に来られることが多いです。
そういった悲鳴にも近い相談者の方の声に対して、待ちましょうだけでなく、違う選択肢や、アドバイスが出来るのがNPOの強みだと思います。
高卒支援会では
・フリースクール
→居場所としての機能
・訪問支援(実際にご家庭まで行き話を継続的に行う)
→家から出れない子に対しての対話によるアプローチ
・eスポーツやプログラミング、美術などの様々な授業
→子どもの興味関心がスタートの支援
・定期的な保護者交流会・勉強会
→保護者の方の変化は子どもに伝わる
などの仕組みを使いながら複合的に支援を行っていきます。
当会だけではなく、支援の多様性が民間の強みなので、必ずその子に合った支援方法が見つかると思ってます。
まとめ
結論からいうと、「小学生で不登校はヤバいのか?」という問いに対しての回答は
ヤバくないということになります。
ただし、何か動き出せそうなタイミングで、それをそのままにしとくと本当にヤバいことになるかもしれません。
少しでも本人が動きだしそうな兆しが見えるなど思い当たることがあれば、是非相談してみてください!