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不登校の兆候に対して、休み明けに保護者ができること
世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 根本です。
世田谷区・千代田区・新宿区など東京都内の不登校からの復学相談を承っております。
今回は『何故、不登校が春休み明けに起こりやすいのか、理由と対策』の後編です。
主に対処方法がメインのお話になりますので、もし、不登校の予兆としてこれらのサインが見られたら、保護者は次のような対処を心掛けてみてください。
体の不調を訴えたら、状況をに合わせて対応をする
体の不調はストレスの場合と、病気が原因の場合があります。まずは医療機関で診てもらい、原因を特定しましょう。ただし、「体はどこも悪くない」と診断された場合は、無理に登校を促したりするのは危険です。ストレスが原因であることを踏まえて、次の対処に移りましょう。
本人の声に耳を傾ける
「なぜ学校に行きたくないのか」「学校生活に支障が出るほど夜更かしをしてゲームや動画などに没頭しているのか」と直接聞いても、子どもは自分から話してくれないことが殆どです。その場合は、焦らず、子どもの普段の様子を観察し、ちょっとした声にも耳を傾けるようにしてみましょう。
その際には、
学校生活や日常生活でがんばりすぎていないか
無理して登校しようとしているところはないか、
つらいこと、嫌だと感じていることはないか
といった点に注意しましょう。不登校になりそうな原因やきっかけが少しでもわかれば、対処も見えやすくなります。
不登校・引きこもりのなった場合の対処
・生活リズムの立て直し
・登校を無理強いしたりしない、ステップを踏んで復学を目指す。
不登校のサインを見せ始めた子どもに、過度な干渉や無理強いは逆効果になることが多いです。
ますますプレッシャーやストレスを感じて、学校に行きづらくなってしまいます。
例えば、最もこの時期の相談で多いのが、生活リズムの乱れが休み明けに不登校になるというケース。叱ったり、無理に矯正しようとしたりするのは好ましくありません。「少しずつ生活リズムが改善していく」という気持ちで対処していきましょう。
長引くようであれば、不登校対策の機関に相談する
休み明けからしばらく経っても、本人の調子が改善せず、本格的に不登校になりそうな場合は、学校(担任、保健室の先生、スクールカウンセラーなど)に相談をする。また、保護者からの促しだと感情論になりやすいです。そういった場合は、外部機関に相談して、今後の対処法を一緒に考えていくのがお勧めです。