皆さんこんにちは!
高卒支援会、訪問支援、担当職員の大倉です!
大分暑い季節となってきましたね!
この季節はSくんの訪問支援をした時期なので、よく当時のことを思い出します。
最近ではポケモンGOでよく一緒にポケモンを捕まえに行くまでになりましたが、、、、笑
(※高卒支援会で、大流行しております笑)
ひきこもりに、暑い暑く無いはクーラーがあるので関係ありません。
自分の殻に篭ることが続くと、本人も何とかしたいと思っても、どうすればいいか?何をすればいいか?がわからなくなります。
このように、未来ある「若者」がこのままの状態でいいのでしょうか?
本日は、「なぜ、若者に引きこもり支援が行き渡らないか?」について書いていきたいと思います。
8050問題って・・・・・
高卒支援会コラムでも杉浦が以下のように書きました。
「8050問題の理想の解決像はどのようなものでしょうか?
50歳代のひきこもりが部屋から出て、正職に就き、80歳代の親共々、共倒れすることなく、幸せになる事」
ではなぜ、50歳の引きこもりの方が、就職し、幸せになるためには「具体的に」〜〜〜すれば良い。と誰も言わないか?
答えは簡単です。
「50歳からの立ち直りというのは難しいからです。」
自分も訪問支援をしていて一番感じるのは、年齢が高い場合の難しさです。
まず、20歳に近い年齢の場合、すでに引きこもりが長期化している場合があります。
その状態が「普通」になっているんですね。
時間が経てば経つほど、社会との関係性を断ち、自分の都合の悪いものをどんどん排除していきます。
本当は家族という単位の社会の一員なのに、その自覚がなくなり、与えられることが普通だと思うようになります。
ここで、質問です。
日本社会、企業に、引きこもりが長期化し、50歳まで引きこもり、いざ親の高齢化だからと動き出して、社会復帰できる土壌はありますか?
自分は知りませんし、聞いたこともないです。
引きこもりは時間が経てば・・・、本人がやる気を出すのを待てば・・・という意見もあるかもしれませんが、時間が経てば経つほどどうなるか、
「8050問題」
という言葉がよく表しているのではないでしょうか?
実際「9060問題」なんて言葉も出てくるくらいですから・・・・
そして一番の問題はこの事を、
「引きこもっている本人もよくわかっている事」「諦めてしまっていること」です。
世間では、引きこもりに警鐘は鳴らしても、どうすればいいかなんてほとんど論じられていない。
つまり「人生終わりだ」と諦めてしまう子がたくさんいます。
では、下の写真をみてください。
この中には引きこもり経験がある子が複数人います。現在は、外に出て、当会の全日型通信制サポート校に所属し頑張っている子がいます。
上の写真について、引き続き書いていきます。
※当会では、通信制高校所属、フリースクール所属の生徒、14歳〜20歳くらいまでの子たちが学年年齢関係なく同じ教室で過ごし、イベントなどを通して、規則正しい生活、自信、社会性を身につけることができます!
→コチラよりご覧頂けます。
NPO法人高卒支援会 お問い合わせ
(お電話はこちら ▷ 03-5937-0513)
若者に支援が行き渡らない理由・・・
一つ目は 「支援の難しさ」
上の写真のように立ち直った!と言い切れる子は保護者が早めの対応をし、当会のアドバイスをご両親ともに聞き入れて頂いたご家庭に非常に多いです。
実はこれが難しいんです。
引きこもり問題の場合特に、保護者も「当事者」にあたると考えます。
支援機関に相談すれば・・・・と思うかもしれませんが、支援対象者が若い場合、当然保護者の方も若く、まだ「余裕」があります。
「こうした方がいいんじゃないか?」「こうしなければ」と方向性を相談しているのに譲らないということが結構あります。
こうなると、支援機関はお手上げです。親の許可以上のことはできませんから。
実際、こう言った事を調整しつつ、本人に対しても、信頼を得て、次のステップを提案しながらアプローチするノウハウがある支援機関はそこまで多くないと考えます。
二つ目は「若者の引きこもり支援への国、自治体の意識の低さです」
これは色々な要素が絡んでくるので、一概には言えませんが、
とにかく問題が「見えづらい事」だと感じます。
・8050問題→ 数が多い(人口の問題)、暮らしが成り立たなくなるなど理由で問題の顕在化
・若者の引きこもり→ 数が少ない、親が「当面は」養えてしまう
これ以上は書きませんが、どちらを今の国、自治体が優先させるか?という話です。
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若者の引きこもり支援を広げるためには?
とにかく、まずは支援機関自体が諦めずに情報発信をし続ける事。
知られなければ、辿り着いてもらわなければ、どんな支援機関もどうしようもありません。
一人でも多くの人を救うためには知ってもらう努力を引き続きしていく必要があると最近の業務の中で強く感じます。
また、絶望している若者にに「ひょっとしたら・・」「もしかして・・・」
でも良いので、やり直せるかもと思ってもらう結果を発信する事です。
もう一つは、国、自治体の支援が必要です。
引きこもり支援は人、時間、リスク、ものと大きなリソースを割くので、どのような支援団体でも決して、低額ではできません。
ご家庭によっては、大きな負担を強いることになりますので
結果、支援が実現しないということは、よくあることです。
とはいえ、様々なケースがあるので、まずは、ご家庭だけで悩まず、相談をしてみてください。
本日はここまです!
お付き合いいただき、ありがとうございました!
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