こんにちは、学力会の石井です。
秋晴れですね。明日も晴れるみたいですが、日曜日は雨になる模様。紅葉狩りなんてものいいですよね。でも、28日の日曜日はチャレンジスクール模試です。頑張ります!!
さて、前回、お薦めの書籍を紹介させていただくということで、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を紹介させていただきましたが、今日もまた秋の夜長のためのジュブナイルです。
いわゆる少年少女読本というわけではありませんが、今日は、世界的にも有名なあの小説家、村上春樹さんの『海辺のカフカ』を紹介させていただきます。
村上春樹氏は、先日もノーベル文学賞の話題でニュースになりましたが、現在日本で一番世界に知られている作家でしょう。何ヶ国語にも翻訳された彼の文章は、一見ミーハーなようにも見られがちですが、とくにこの『海辺のカフカ』は受験を控えた頃の生徒さんに読んでもらいたい作品だと思います。
主人公は15歳の田村少年。より強く生きるため、そして自分探しのために、若干15歳で家を出ようと決心します。15歳という、大人への第一歩を踏み出そうとする微妙な年頃の主人公が、父親に反抗し母親を親しみながら自己を確立しようとする様を、ギリシャ悲劇のオイディプスや日本の古典文学をモチーフとしつつ描かれます。
翻訳調の読みやすい文体ながら、骨太な内容で、作品のラストを迎える頃には、皆さんも田村少年も何か成長を遂げているはずです。
でも、主人公に影響されて、一人旅に出てはダメですよ、おうちの人が心配しちゃいますからね。