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「朝起きられない・遅刻する」は脳の特性?不登校支援の現場から見る対処法【高卒支援会】

世田谷区要保護児童支援協議会構成員、渋谷区フォロースタッフ(訪問員)、千代田区フリースクール協議会、練馬区フリースクール連携会議を務めております、LEC東京リーガルマインド、NTTe-Sportsと連携し、不登校・ひきこもり支援に取り組む「認定NPO法人高卒支援会」です。フリースクールと通信制高校を運営しています。

本日は、『「朝起きられない・時間に間に合わない」は怠けじゃない?不登校支援の現場から見る時間感覚のメカニズム』というテーマでお話ししたいと思います。

その前に、いくつかのお知らせをさせてください。

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「朝起きられない・時間に間に合わない」は怠けじゃない?不登校支援の現場から見る時間感覚のメカニズム

こんにちは、理事長の竹村です!

不登校や引きこもりのお子様を持つ保護者様から、このようなお悩みを本当によく伺います。

「何度言っても朝起きられず、約束の時間にいつも遅れてしまう…」

「『今から動く』と言いながら、直前になって別のことを始めてしまい結局間に合わない」

周囲からは「やる気がない」「だらしない」と誤解されがちですが、実はこれには脳の機能特性や時間感覚の認知障害が深く関係しているケースが多くあります。今日は、そのメカニズムと、高卒支援会で行っている具体的な環境調整・サポートについてお伝えします。

1. 約束の時間や締め切りを頻繁に忘れる・遅刻するメカニズム

発達特性(ADHDなど)を持つ脳では、「Time Blindness(時間の盲目)」と呼ばれる時間感覚の認知障害が見られることがあります。これは脳の視床下部や前頭前野の機能特性によるものです。

彼らの脳は「今、この瞬間」と「それ以外(未来・過去)」という不連続な時間感覚を持ちやすいため、「出発までにあと30分あるから、ついでに部屋の片付けをしよう」などと直前で別の作業に手を出してしまいます。その結果、ワーキングメモリ(作業記憶)から元の「出発準備」という記憶が瞬時に消去され、気づいた時には時間を大きく過ぎてしまうのです。

これを感情的に「早くしなさい!」と急かしても、本人もパニックになってしまい逆効果になってしまいます。

2. 家庭や現場で行う具体的対処法(環境調整)

高卒支援会のフリースクールやサポート校の現場では、根性論で時間を守らせるのではなく、「仕組み」でカバーする環境調整を徹底しています。

  • 視覚的な時間把握:残り時間が視覚的に減っていく「タイムタイマー」等を活用し、時間の経過を直感的に知覚させます。
  • 多段階のリマインダー:スマホ等を活用し、「準備開始(1時間前)」「身支度(15分前)」「退出(5分前)」のように段階的な通知を組みます。
  • 前倒し構造化:「予定到着時間の30分前に現地に到着する」スケジュールをあらかじめカレンダーに登録する習慣をつけます。

3. 改善のめどと見逃してはいけないサイン

こうしたタイマーやリマインダー設定の定着、生活リズムの改善が進むと、通常2〜4週間程度で変化が現れ始めます。「遅刻や締め切り超過の回数が減る」「アラームが鳴った際にパニックを起こさずに次の行動へ移れる」といった小さな成功体験を積み重ねることが自信につながります。

ただし、以下のような状態が見られる場合は注意が必要です。

  • 遅刻や単位不足により、進級や卒業、社会生活の継続が本気で危機に瀕している場合。
  • 「自分は社会不適合者だ」という強い自己否定から、激しい抑うつ状態(二次障害)や引きこもりを引き起こしている場合。

この段階は、専門的な医療機関(心療内科・精神科など)の受診や、脳内バランスを整える専門的支援が必須となるレベルです。一人で抱え込まず、外部の専門機関や私たちのような支援組織を頼ってください。

4. 高卒支援会のサポートと、スタッフ岡安の歩み

高卒支援会では、通信制高校のサポート校やフリースクールを通じて、こうした生活リズムの乱れや時間管理のつまずきを抱える生徒たちを日々サポートしています。

かつて私と同様に大学中退を経験し、現在は渋谷キャンパス長を務めるスタッフの岡安も、かつては「眠り姫」のように生活リズムに悩んだ一人です(岡安のブログ記事はこちら)。

「今の生活リズムでは絶対に無理…」そう思っている方こそ、環境を変えてみませんか?毎日登校できる居場所と、無理なくステップアップできる仕組みがここにはあります。

理事長・竹村からのメッセージ

「朝起きられない」「時間に遅れる」といった行動の裏には、お子様なりの葛藤や脳の特性が隠れていることがあります。それを頭ごなしに叱るのではなく、環境を整えてあげることで、子どもたちは必ず変わることができます。

「うちの子、このままで社会に出られるのだろうか」とご不安な保護者様、ぜひ一度私たちにご相談ください。一緒に解決への一歩を踏み出しましょう。


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