見守りましょうは危険!引きこもり訪問支援現場の実態 

世田谷区要保護児童支援協議会構成員、 渋谷区フォロースタッフ(訪問員)

LEC東京リーガルマインドNTTesports様と連携している不登校・引きこもり支援をし、フリースクール通信制高校を運営しているNPO法人高卒支援会です。

今日は、「見守りましょうは危険!引きこもり訪問支援現場の実態」というテーマでお話をしたいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

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本日は中高生の引きこもりでお悩みの方、また不登校か引きこもりか判断がつかず悩んでいる方に、

一発で分かる中高生の引きこもりの特徴を伝えていきたいと思います。

 

実際にあった危険な現場

最近は地方のご相談が多く、実際に合った危険な引きこもり支援現場のご紹介をします。

引きこもり支援現場の事前段階については前回のブログをどうぞ!

引きこもり訪問支援現場の実態 ~事前準備~

 

お父さんは単身赴任。上の兄弟は他で暮らしており、引きこもり本人とお母さんの二人で生活をしています。

事前のオンライン面談でお母さんとのみ相談。お父さんと本人に当会の説明と本を読むように伝えます。

お母さんと合流し、車で移動。車中で終始不安であることを伝えてきました。(この時点で少し違和感がありました)私は、終始大丈夫ですよとなだめていました。

 

訪問対象のご自宅につくと、お母さまから急に本人にはちゃんと今日来ることを伝えていないと告白をされます。

かなり危なく、黄色信号だなと感じました。しかし遠方だったため、我々は外にいるので本人に伝えてくださいとお願いしました。伝えてきましたとのことで、スタッフと2名で入室。

結果的にそれが良くない事態となります。

 

 

2階にあがり、子どもの部屋に私が入室すると突っ張り棒でカーテンのような幕がおろしてあり、部屋が二つに仕切られていました。

私の背が高いので突っ張り棒の上から対象生徒の様子が覗けました。そうすると、本人は布団にくるまっていて隠れていました。

典型的なよくある引きこもりの子の様子でした。

当会では、身体に触ることを禁止していますので、『お母さん起こしてください』と声をかけました。

直後に気配を感じて、後ろを振り返ると本人が起きており、いきなり叫びながら棒をもって襲い掛かってきました。

私は咄嗟に、棒を押されながら壊して応戦しました。かなり鬼気迫る様子で顔も激情していました。

もう片方の手にはハサミをもっており、最初の衝突で床にハサミが落ちましたので、同伴のスタッフにハサミを抑えろと指示をして後ろから取り押さえて凶器を没収しました。

その後、暴れてお母さんも馬乗りになられ殴られましたが再度取り押さえて、一度下の階に避難します。

その際に、私の左腕に軽傷。親戚の医者の話によると血管に刺さっていたら危なかったねと一言。死の危険を感じました。

 

 

20分ほど時間(その際に、凶器などを撤去)をおいてから、本人と距離を保ちながらパンフレットを机において当会の説明を1分ほどでしました。

いつまた襲ってくるかもわからないので、緊張感がありました。

一先ず、自己紹介だけしてリビングに戻ります。
我々がリビングに降りるやいなや、2階から泣きながらびりびりとパンフレットを破る音が聞こえてきました。

明らかに本人の精神が異常なのでお母さんに再度ヒアリングをし直します。

 

お母さんに話を聞くと、お父さんはもともとお母さんへのDV経験があり警察に通報したことがある。

お兄ちゃんもバットを振り回して家で暴れ、警察に相談したことがある。

どちらも軽傷で未遂なため、警察や児童相談所は動いてくれない。学校やカウンセラーに相談するも、見守りましょうといって掛け合ってくれないのでこまって高卒支援会に相談したと告白。
対象者本人は、暴れたことが今回は始めてだというが怖いのでまだ帰らないでくださいと泣きつかれました。

まずは、暴れたことと今後の対応をどうするかお父さんに相談しましょうと声を掛けました。

すると、今回の訪問の件についても、お父さんには無断でやっているので相談できない。過去にも警察に相談したらお父さんに怒鳴られているといって電話を拒否されました。
私は、当会理事の弁護士に連絡をし、アドバイスをもらい児童相談所に電話しましたが未遂なため動いてくれず。
一先ず今回の暴れたことを児童相談所の相談履歴に残してもらい次回への布石として終了しました。

 

見守りましょうは無責任

見守りましょうってすごく無責任なんです。

こんなにも危険な状態で助けをもとめているご家庭が全国たくさんあるんです。しかし、どこの相談機関も立ち会ってくれないそうです。

全国どこでも、訪問しますのでぜひ一度ご相談くださいね。

 

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