【神奈川県】不登校の中学生でも県立高校へ!「長期欠席者申請」を活用し、進学を掴み取る方法を徹底解説

不登校

みなさんこんにちは!認定NPO法人高卒支援会スタッフの根本です。

全国の不登校・引きこもりのお子様の進路について、ご相談を承っております。

現在、特に神奈川県にお住まいの保護者様から、「内申点の扱いで、不登校だと県立高校受験の選択肢がないのでは?」というご相談を多くいただきます。

確かに、神奈川県の高校受験制度では、中学2年生からの学習状況が内申点として大きく反映されます。しかし、不登校のお子様でも県立高校に進学できる道はしっかりと用意されています!

その制度こそが、「長期欠席した人の申請」です。

今回は、この制度の仕組みと、不登校期間をどう過ごせば進学のチャンスを最大限に活かせるかについて、詳しく解説します。


目次

  • 神奈川県高校受験の「内申点」の壁とは?
  • 【最重要】「長期欠席した人の申請」の対象とメリット
  • 注意点!受験者が陥る「大きな勘違い」
  • 長期欠席中の「代替資料」の作り方(フリースクール等の活用)
  • 在籍校との連携がカギ!円滑な申請のために
  • まとめ:不登校からでも高校合格へ!

神奈川県高校受験の「内申点」の壁とは?

神奈川県の県立高校入学者選抜(一般募集)は、主に以下の2段階で選考されます。

選考段階選考割合選考材料
第1次選考募集人員の約90%内申点 + 学力検査
第2次選考募集人員の約10%3年の内申点(主体的な態度) + 学力検査

ほとんどの受験者にとって、内申点は合否を大きく左右する重要な選考材料となります(学校により反映割合は30%〜50%程度)。

不登校により内申点がついていない場合、第1次選考で合格基準に達するためには、当日実施される学力検査で、他の受験者よりもはるかに高い点数を取らなければなりません。この時点で、一般選考での県立高校受験は「かなり狭き門」になってしまうのが実情です。

【最重要】「長期欠席した人の申請」の対象とメリット

不登校により内申点が不利になる状況を考慮するための制度が、「長期欠席した人の申請」です。

申請の対象と条件

神奈川県教育委員会によれば、「病気など特別な理由で中学校を長期間欠席した人」が申請できます。

項目詳細
申請対象中学校の2年または3年(12月まで)で、出席すべき日数の3分の1以上欠席した人。
選考方法の取り扱い申請した学年の調査書における学習の記録(内申点)は、資料とせずに選考します。
申請方法調査書とともに、在籍中学校から志願先の高等学校に提出されます。

最大のメリット

この申請が認められると、本来は選考材料となる内申点の一部(またはすべて)が選考に用いられなくなります。これにより、学力検査の結果が合否のウェイトを占めることになり、不登校であっても当日の学力で勝負しやすくなります。


注意点!受験者が陥る「大きな勘違い」

「内申点が資料とされないなら、他の子たちと同じ土俵で受験できる!」と思いがちですが、これは大きな勘違いです。

勘違い:「調査書は不要になる」ではない!

制度では「調査書における学習の記録(内申点)は資料とせず」とありますが、「参考にできる資料を活用して、適正に選考します」と明記されています。

つまり、「内申点の学習記録は使わないが、長期欠席中に何をしていたかを示す代替の資料が必ず必要である」ということです。

ただ家にいるだけでは、参考にできる資料が作れず、合格を判断する材料がないため、受験で非常に不利になります。

長期欠席中の「代替資料」の作り方(フリースクール等の活用)

病欠以外の理由で長期欠席となった場合、合格を掴むためには欠席中の過ごし方が鍵となります。

中学3年生になって急に勉強を頑張っても、過去の「参考にできる資料」がないため手遅れになりがちです。

【最重要】学校に行けなくても「代わりになる活動」を!

長期欠席中の活動を示す「代替資料」として最も有効なのは、以下の活動の記録です。

  1. フリースクールや適応指導教室への通所
    • 通所記録、学習報告書、活動内容などが「代替資料」となります。
  2. 個別学習支援の記録
    • 個別指導塾や家庭教師での学習到達度を示す資料。
  3. 資格試験の取得
    • 英検、漢検などの客観的な学力を示す資料。

これらは、受験者が「高校での学習意欲と適性がある」ことを高校側に示すための重要な材料となります。

在籍校との連携がカギ!円滑な申請のために

「長期欠席した人の申請」の申請書を提出するのは、お子様が現在在籍している中学校です。

  • 欠席日数の条件など、申請に必要な事項を在籍校に確認し、手続きを進めてもらいましょう。
  • 学校側も申請書の中身をどう書くか困らないよう、不登校に至った経緯について、感情的にならず建設的な対話を心がけましょう。
  • 「長期欠席中にフリースクールで学習を続けています」といったポジティブな報告をすることで、学校側とのより良い協力関係を築くことができます。

まとめ:不登校からでも高校合格へ!

神奈川県の不登校中学生でも、「長期欠席した人の申請」を活用し、不登校期間中の活動を証明する「代替資料」を整えることで、県立高校進学の可能性は大きく開けます。

不登校は決して終わりではありません。長期不登校でお悩みの保護者様は、ぜひ今回ご説明した制度と、代替資料を整えるための活動(フリースクール等)を検討し、高校合格を掴み取ってください。

進路や代替資料の作り方についてのご相談は、当会で無料面談にて受け付けています。お気軽にご相談ください。

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