練馬区で増える不登校の現状
近年、東京都全域で不登校の中学生・高校生が増加傾向にあります。その中でも練馬区は人口規模が大きく、教育施設も多い地域でありながら、不登校や引きこもりの相談件数は年々増加しています。
文部科学省の統計によると、全国的に不登校の児童生徒数は過去最多を更新。練馬区でも例外ではなく、小・中・高の全ての年代で増加傾向が見られます。

文科省統計から見る練馬区の不登校率
文科省が発表した最新データによると、東京都全体の中学生の不登校率は4.7%。練馬区も同程度、またはやや高い傾向が見られます。つまり、中学生約20人に1人、高校生ではさらに高い割合で不登校の現象が起きています。
これは、1クラスに必ず、1.5人入る計算です。
また、不登校の数は、練馬区だけでなく全国的に年々増加しています。
参照:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
背景にある家庭・学校・地域の課題
不登校の背景は1つではありません。
- 学校での友人関係トラブル
- 勉強についていけない、学習意欲の低下
- 部活動や進路に関するストレス
- 家庭内の不和や過干渉
- 発達特性やメンタル面の課題
特徴として、住宅地が多く穏やかな地域である一方で、都市部特有の孤立感や親の多忙さから、子どもへの関わりが希薄になるケースも見られます。
練馬区の不登校支援と行政の対策
練馬区は不登校支援のために複数の制度や施設を整えています。行政の支援を知り、上手に活用することは、解決の第一歩です。
適応指導教室,教育支援センターとして、
中学生向けに「トライ」
小学生向けに「フリーマインド」
高校生向けには「つむぎフォローアップ」
という名前の施設がそれぞれ、ありますが分かれてあるというよりは、練馬区全体で3か所といった形です。
詳細は以下のリンクになります。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/gakko/kyoikucenter/tekiou/index.html
練馬区在住の生徒支援事例①
ここからは、練馬区在住の生徒を実際に支援したケースをご紹介します。
地域の制度を活用しながら、民間の伴走型支援で改善を実現した事例です。
- 中学2年から不登校、ひきこもり高校進学前に再登校した事例
高卒支援会では、実際にお家まで職員が訪問して、継続して相談するアウトリーチ支援を行っています。保護者ではなく、第三者として、まずは信頼関係の構築→そこから進路などの専門知識を持っている相談員からのアドバイスという流れで、耳を傾けてもらい、真剣に自分の進路に対して向き合ってもらいます。
東京都では、中学3年生の成績が、進学に重要ということで、中3から自分の意志で公立高校に戻りました。
練馬区在住の生徒支援事例②
・進路未定家庭内引きこもりから高校卒業→大学進学事例
中学時代からの不登校がきっかけで、そのまま高校には進学せずに、2年遅れていた男の子の例です。
保護者との関係の悪化から丁寧に時間をかけて本人と話をする過程で、高校卒業意思を引き出せました。最終的に農業に興味があり、体験なども行い、農業関連の就職を目指すために大学に進学し、現在では、アウトリーチ支援を手伝ってくれています。
③ 中高一貫校の不登校から、フリースクールで立ち直る例
・中高一貫校の不登校から、フリースクールで立ち直る例
練馬区の公立校ではなく、有名女子私立一貫校に通い、不登校になった事例です。
自分でもなぜ不登校になったのか?精神的な不調、朝どうしても起きれず、学校に行けないことで、自己肯定感が下がりの悪循環でした。
高卒支援会の相談事業で相談にお越しいただき、フリースクール体験から、少しずつ通えるようになり、今は通信制高校に進学し、大学受験に向けて、自分のペースで勉強しています。
まとめ|練馬区で不登校解決を目指す方へ
不登校支援はタイミングと、なるべく早期の相談が重要です。練馬区には行政と民間の多様な支援がありますが、最も大切なのは一人で悩まないこと。
今悩んでいて、相談する場所に困っている方、高卒支援会では無料相談・体験入学を随時受け付けています。まずはお気軽にご連絡ください。
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https://kousotsu.jp/raishomendan/