不登校・ひきこもりの小中学生の訪問支援・アウトリーチ支援事情

みなさんこんにちは!認定NPO法人高卒支援会スタッフの大倉です。

全国の不登校・引き込こもりのご相談承っております。

現在、小中学生の不登校でお悩みの保護者様からのご相談を多くいただいております。

皆さんお悩みになるのは、『不登校で悩んでいて相談したいが、連れて行かないといけない』というものです。

不登校でも家から出れる子もいれば、中々出れない子、出れていたけど、最近出れていない子など事情は様々ありますが、中学3年生、高校の留年が迫っているなど、待っていられない時はどうしたらいいの?と悩まれている保護者の方は多いのではないでしょうか?

実際の相談事例も交えながら、そういったときはどういう対応が必要なのか書いていきたいと思います。

 

ケース① 現在中学3年生の不登校<ひきこもりの場合

高卒支援会への相談でも特にお困りになっているのが、この時期に中学3年生でほぼ部屋から出れない不登校の子、またその保護者様です。

中学3年生の場合、義務教育である中学を卒業する年なので、中学校からも進路をどうするのか?と何回も確認されます。

保護者の方も、何回も本人に進路はどうするのか?高校に行くのか?など意見を聞こうとするのですが、それが上手く行かない場合かなり困ったことになります。

時期的に該当する年齢の保護者の方が相談に来られた場合、高卒支援会では訪問をして話をすることが出来ます。

本当に部屋から出れずに、お風呂にも入れない、などの「ひきこもり」の場合は、じっくり話を聞いていく必要があります。

ただ、何かきっかけが足りないなどの場合は、

・進路に関してどのような選択肢があるか?
・通信制高校の仕組みや、制度学校毎の特徴
・その先の進路に関して(大学、就職等)

進路アドバイザー的な立ち位置で話をして、きちんと考えてもらうという方法も取ることが出来ます。

どういった形で支援するか選択していただく形になりますが、基本は子ども本人との「対話」です。

 

ケース② 小学生の不登校の場合

まず小学生で不登校の問題が起こると、一旦まずは、学校に相談する。ということになるかと思います。

最初から、外部の機関に相談してではななく、学校内でできる対応を変えることで、本人が通いやすい状況を整えていけば自然と解決するケースが多いと今まではされてきました。

実際約10年ほど相談員をしていて、小学校での勤務経験のある大倉もそういう認識でしたが、
最近の不登校の人数の調査での小学生不登校の増加率を見ているとそういう問題ではなくなってきていると感じるようになりました。

実際の相談でも、なぜ学校に行けないのか?家から出れないのか?聞いていても明確に答えが出ない子に対して、そうアプローチしていくか?
今後の課題です。

高卒支援会では、小学生の子の訪問支援事業も実際にお受けし、支援を始めています。

中高生とはまた違ったやり方や、進め方が必要になる部分が多いですが、共通する部分もあります。

それは、本人との「信頼関係の構築」です。
きちんと事前にお話を聞き、何の話をするのか考え、準備して話をしに向かうということの積み重ねが信頼関係に繋がります。

まとめ

結論からいうと、「家から出れない場合、オンラインオフライン問わず、何かしらの形で第三者の話を聞く」という方法もあるということです。

必要な時に必要な情報を聞く、話をするということは非常に重要です。

思い当たることがあれば、是非相談してみてください!

-アウトリーチ支援, ひきこもり, 不登校, 中学生, 小学生

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