みなさんこんにちはスタッフの根本です。
本日は『12人に1人が「通信制高校」を選択』について述べたいと思います。
12人に1人が「通信制高校」を選択
少子化で高校生の数は減少しているものの、通信制高校への進学者数は急増しており、
現在は高校生の12人に1人が通信制高校に在籍しています。
しかも全日制からの転編入ではなく、最初から通信制を選ぶ生徒も増えていることをご存じでしょうか。
文部科学省によると26万4974人、高校生の12人に1人が通信制高校に在籍しています。
私立の通信制高校は2023年8月で211校、前年度に比べて15校増で、生徒数は20万7542人と2万3896人も増えており大幅に伸びています。
通信制高校は元々、戦後に全日制高校に進学できない勤労青年などに後期中等教育の機会を提供することを目的として制度化され、60年以上の歴史がありますが、ここまで通信制高校の在籍者数が増えた理由は、小中学校の不登校の数の増加と関係しています。
通信制高校が、不登校、不登校気味の生徒の受け皿になっているのは、間違いありません。
しかし、急激に伸びている理由はそれだけではありません。コロナ後、学ぶ環境が大幅に変化し、一律の環境の中で過ごすことに抵抗を感じる生徒が増加したことも大きいでしょう。
また、教育特区(教育関連の構造改革特区)により、株式会社立の高校の設置も認められ、eスポーツなど、既存の全日制高校にはないプログラムを提供する学校が出現し、既存の一斉一律の学校教育が合わない生徒にとっての新たな選択肢の1つになっています。
実際に、高校生のeスポーツ大会になると、大会の上位校は殆ど通信制高校が占めています。
ここ数年で通信制高校は急増していますが、その背景は、上記の理由のほかに、私立の全日制高校が通信制高校を併設するようになっていることも挙げられます。
こうした環境の変化もあり、最初から全日制ではなく、通信制高校を選択する生徒も増加しているのです。
通信制高校の卒業は簡単ではない!?
毎日学校に通う全日制とは違い、個々の状況に応じて柔軟に学習できることが通信制高校のメリットです。 一方、卒業に関しては、必ずしも簡単ではありません。
とくに公立の通信制高校は、学習サポートは手厚くないので、卒業率が50%を切る学校もあります。
地域の進学校が通信制を併設している例もあり、親としては通信制でもそこに通っていると言えばメンツが保てるので選択するが、実際卒業できずそのまま家にこもってしまうという事例もあります。
そもそも、自律的な学習は、生徒自身のモチベーションのコントロールが必要ですし、中学校までに学習体験が少ない生徒にとっては、なおさら自力でレポートを提出して単位を修得するのは簡単ではありません。
そこで生み出されたのがサポート校でした。通信制高校の中には、独自に生徒の学習サポートを行うコースを併設しているところもありますが、多くは実施校がいくつかのサポート校と提携し、卒業のサポートを行っています。
まとめ
今は通信制高校に進学するのが一般的なってきました。
一方で、通信制高校だからといって卒業が簡単というわけではありません。
しっかりと高校を卒業できるように学校選びや進学に向けて準備をしていきましょう。