不登校の原因になりやすい親の関わり方

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。

世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。

今日は、「不登校の原因になりやすい親の関わり方」というテーマでお話したいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

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不登校の原因になりやすい親の関わり方

不登校の原因のひとつに親子の関わり方があります。

文部科学省で行われた児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

によると、不登校の原因の1位が『無気力・不安』で 49.7%と半分を占めており、

残りの理由がそれぞれ約10%となっております。

この理由の中には、親子の関わり方が原因で不登校になる割合が8.0%となっており、19,712 人の子どもたちが親子の関わり方が原因で不登校になっています。また、複合的な原因も含めると更に%は増えるでしょう。

家庭に係る状況として、家庭の生活環境の急激な変化、親子の関わり方、家庭内の不和の3つに分類されています。

公立の中学校の不登校の割合では

家庭の生活環境の急激な変化3,640人

親子の関わり方8,523人

家庭内の不和2,675人

 

私立の中学校では

家庭の生活環境の急激な変化88人

親子の関わり方349人

家庭内の不和141人

という結果が出ており、圧倒的に親子の関わり方で不登校になっている子どもの数は多いのです。

 

調査には具体的な内容や特徴は書かれておりませんが、

毎年数多くの不登校の子どもと面談したり、心を開いてくれると親の関わり方の理由は浮彫になります。

今回は不登校の原因になる親の関わり方で特に多い原因をお伝えします。

当てはまるご家庭や無意識のうちにやってしまっているご家庭はこれを機に親子の関わり方を見直してみて頂ければと思います。

子どもと最も接する時間が長いのは親です。親の関わり方が変われば子どもも変わります。

是非ご参考にしていただければと思います。

不登校の原因になりやすい親の関わり方①過保護・過干渉

過保護や過干渉は子どもが不登校になる親のNG行為の1つです。

子どもの自主性が育たないどころか、自由にしたい子どもから反発され縛られてしまいます。

親は子どものことが心配で、ついつい口を出しがちです。失敗しないよう先回りしてフォローしすぎたり、子どもの知らないところで話を進めたりすると

自分で考えて行動できない子になる可能性があります

学校では自分で課題を解決する学習が多く行われており、考えることができない子は学習面でも遅れをとってしまいますし、自分で管理ができなくなってしまいます。

また、思春期など自分で考えて行動したい時期に干渉しすぎると、子どもから反発されてしまいます。良く育てたいと過保護にした結果、自由を求めて非行に走ることもあります。

子どもにはある程度自分の責任で自由にやらせましょう。失敗を恐れては自律がいつまで経ってもできません。

過保護になり過ぎず、子どもの知らないところで話を進めることは注意してください。ちゃんと子どもと話し合って決めてください。

不登校の原因になりやすい親の関わり方②叱らない

叱らない子育てを実践していると、子どもが不登校になるかもしれません。

言うことを聞かない子どもになり、集団生活からはみ出してしまう可能性があります。

子どもは社会経験が少なく、友達関係や先生とのやり取りで間違った行動をすることがあります。

何がいけないのか、親として叱って教える場面もあるでしょう。また、親に叱られた経験がない場合、学校の先生に叱られると簡単に心が折れることも。

また、親が庇うこともあります。叱らない子育てを勘違いし、人に迷惑をかける場面でも叱らないのでは、子どもが社会に出た時に馴染めません。

勘違いした叱らない子育てで、子どもがルールを逸脱すると、学校での居場所がなくなってしまいますし、自分勝手な子どもになってしまいます。結果、学校に行きたくなくなり、周りと上手くなじめず不登校に繋がります。

子どもには社会に出て通用するかどうかを基準に悪いことには悪いとちゃんと叱りましょう。親が子どもを庇いすぎるのも注意してください。

不登校の原因になりやすい親の関わり方③教育熱心

子どもに対して教育熱心なことは良いことです。かわいい子どものために熱心になるのはよくあることですが、

熱心になりすぎて子どもが不登校になってしまうかもしれません。

*中学受験=不登校になるわけではないので勘違いしないようにしましょう。

 

教育熱心な親と子どもの気持ちにギャップが生まれると不登校になります。

親なら、子どもにはより良い学校に行き、良い職業に就いてほしいと願うでしょう。

しかし、教育熱心なあまり子どもの意見や意思を尊重せず勉強させたり、受験をさせると反発されたり無気力になったりすることもあります。

子どもに教育をする時は、子どものキャパや意見を聞きながら進めていきましょう。

不登校の原因になりやすい親の関わり方④感情的

感情を前面に出す親は、子どもが不登校になる可能性があります。親の気分で子どもをしかる対応では、子どもの気持ちが不安定になりますし、親への不信感に繋がります。

また、親の顔色をうかがう癖がつき、自分の気持ちを言えなくなってしまうでしょう。

本心を出せなくなった子どもは、自然とストレスが溜まります。限界になったとき学校に行けなくなり、不登校になる恐れがあります。

子どもと接するときは、客観的に見たり、第三者から意見や子どもの様子を聞きながら話すようにすることがお勧めです。

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