「自宅ではどうしても生活リズムが戻らない…」 「親子の距離が近すぎて、お互いに感情的になってしまい解決の糸口が見えない…」
不登校や引きこもりが長期化すると、ご家庭内だけで問題を解決することが非常に難しくなってしまうケースが多くあります。
高卒支援会では、こうした現状や課題を踏まえ、「学生寮での集団生活×ひとり暮らし(自律)のサポート」を通して、子どもたちが自信を取り戻し、最終的に社会へ羽ばたいていけるような普及啓発・支援事業を行っています。
今回は、当会の「学生寮」における取り組みや手厚いサポート内容について詳しくご紹介します。
1. なぜ学生寮で「自信」と「自律」がつかないのか?
お子様が様々な問題で学校に登校できなくなると、ご家族は焦りや苛立ちを感じ、お子様自身も不安感や無気力感を抱えるようになります。
焦ったご家族が強引に外へ出そうとすることで、かえって引きこもりが悪化したり、親子関係が冷え切って諦めてしまったりと、負のループに陥りがちです。
【家族の感情】焦り・苛立ち・悲しみ
↓↑(相互の悪影響)
【当事者の感情】不安感・現状維持したい・無気力
当会の学生寮では、家から離れた環境で生活することで親子間の悪循環を一度リセットし、「様々な学生寮サポートを通して自律を促し、登校できるようにする」ことを目指します。
同じような不登校・引きこもり経験を持つ仲間たちと共に寮生活を送る中で、「自分だけじゃないんだ」という安心感を得ながら、少しずつ自信を取り戻していきます。最終的には、社会に出て通用する人材へと成長し、自立して寮を出ていくことが私たちのゴールです。

2. 学生寮に入寮したほうが良いタイプ・実際に入寮している生徒
どのようなお子様が学生寮に向いているのか、代表的な5つのタイプをご紹介します。
① ご家族に依存しており甘えているタイプ
不登校・引きこもりを経験している場合、ご家族に対して甘えが生じてしまうお子様が多く見られます。家族の言うことを聞かなくなり、家での生活が乱れ、言い訳が増えて登校ペースが格段に落ちてしまいます。一度ペースが落ちると自力で戻すのが難しいため、親元を離れて一度自分の力で生活させることで改善するケースがあります。
② ご家族と仲が悪いタイプ
実際にご相談で最も多いのがこのタイプです。暴言や親との会話が一切ない状態では、家庭内での問題解決は極めて困難です。生活状況が悪化しやすいため、入寮して環境を変えることでスムーズに登校できるようになるケースが多々あります。
③ 受験に向けて環境を変えたいタイプ
「家だと誘惑が多くてどうしても勉強できない」という子に対しては、学生寮という勉強に集中できる環境を用意してあげることで、学習へのモチベーションを引き上げることができます。
④ 自律したい・させたいタイプ
高校生以上になると、親元を離れて自分の力で生活したいという欲求が芽生えてきます。学生寮で擬似的なひとり暮らしを経験させることで、身の回りのことを自分でこなせるようになり、早期からの自律を促せます。
⑤ 遠方で通うのが困難なタイプ
家から学校までの距離が遠く通学が負担になっているお子様も、学校近くの学生寮に入ることで通学のハードルを大幅に下げることができます。

3. 手厚い学生寮サポート内容の詳細
当会の学生寮では、単に部屋を提供するだけでなく、生活習慣を根底から整えるためのきめ細やかなサポートを行っています。
- 睡眠時間のチェック指導: 朝登校できない原因の多くは睡眠時間の崩れです。睡眠アプリを導入・管理し、適切な睡眠指導を行います。
- 朝のモーニングコール: スタッフが毎朝起きているか確認連絡をします。起きられない場合はスタッフがお迎えに行ったり、寮生同士で起こし合って一緒に登校したりします。
- 部屋の確認・掃除指導: 月1回〜スタッフが訪問し、部屋が綺麗に保たれているかチェックします。掃除の習慣がない子も多いため、自分の部屋を綺麗に保つ習慣を身につけてもらいます。
- 食事生活の管理: 食事が出るタイプと自炊タイプがあります。自炊の場合は、何を作って何を食べたか(栄養バランスが偏っていないか)の確認と指導を行います。
さらに、生徒の自立段階に合わせて以下のような運用・指導も組み込んでいます。
- 抜き打ちチェック(必要な方のみ): 月1回以上、危険物がないか、生活が乱れていないかなどの抜き打ちチェックを実施します。
- 生徒同士のお迎え・登校: 同じ寮の仲間同士で声を掛け合い、一緒に登校する習慣をつくります。
- 家計簿のチェック: 月1回、生活費のチェックを行います。家計簿アプリを導入し、限られた予算の中で金銭管理をする力を養います。
- 「7つの習慣」指導: 希望者には、名著『7つの習慣』をベースにした生活習慣改善および将来の目標プランニング(キャリア教育)を実施します。


. 社会参画と自立に向けた「実践的サポート」
生活習慣が整ってきたら、次はいよいよ「社会とつながる体験」です。当会では寮生活の中で社会勉強・就労体験ができる機会を豊富に設けています。
① アルバイトの実施
寮生には、実際のアルバイトや学生インターンを経験してもらい、自分の力で賃金を稼ぐ大変さと喜びを体験してもらいます。
② 学生インターンの実施(NPO法人高卒支援会内)
当会の中で学生インターンとして以下のような実際の業務を任せ、対価として賃金をお支払いします。
- 動画編集
- アウトリーチ支援(訪問・お迎え活動)
- ビラ作成・広報作業
- 経理業務など
③ 食事・買い出し指導
偏食やカップ麺ばかりの食生活を防ぐため、食材の買い出し指導や、日々の食事内容の確認を行い、健康的な体を維持する自己管理能力を育てます。

まとめ:規則正しい生活から、自信と自律を取り戻す
不登校や引きこもりからの脱却は、決して特別なことではありません。
「規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、将来社会に貢献する」
学生寮という温かくも適度な緊張感のある環境で、仲間やスタッフと共に歩んでいくことで、子どもたちは見違えるほどたくましく成長していきます。
お子様の不登校や引きこもり、家庭内での対応にお悩みの保護者様は、ぜひ一度高卒支援会までご相談ください。


