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通信制高校の編入で単位は引き継げる?残り単位の計算と流れ

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 大倉です。

世田谷区・千代田区・豊島区・板橋区など不登校 引きこもり 中学生高校生 の相談を承っております。

今日は、通信制高校の編入で単位は引き継げる?残り単位の計算と流れというテーマでお話したいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

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「今の学校を辞めたら、取った単位は全部ムダになるんだろうか」

不登校や通学のつらさで高校の在籍が難しくなったとき、多くの親御さんや本人さんが最初につまずくのがこの不安です。

結論からお伝えすると、前の学校で取得した単位は、通信制高校への編入でも引き継げます。高校卒業に必要な単位のうち、すでに修得した分はそのままカウントされる仕組みだからです。

ただし、その一方で「引き継げる単位には条件がある」「学年や時期によって計算が変わる」という事実も、あわせて知っておく必要があります。

認定NPO法人高卒支援会にも、「子どもが学校を休みがちで、通信制高校への移行を考えている。でも単位はどうなるのか分からない」というご相談が多く寄せられます。

この記事では、編入と単位の引き継ぎの仕組みを、計算例と手順に沿って解説します。さらに記事の後半では、私たちの池袋教室にある実際の生徒さんの事例も紹介します。

通信制高校の「編入」とは?転入との違い

まず押さえておきたいのが、「編入」と「転入」の違いです。この2つの言葉は似ていますが、制度上の位置づけが異なります。

  • 転入:今の高校に在籍したまま、別の高校へ移ること(いわゆる転校)
  • 編入:一度高校を退学したあとに、別の高校へ入学し直すこと

つまり、今の学校に在籍している間に手続きを進めるなら転入、一度退学してしまったあとに学び直すなら編入、ということになります。

とはいえ、慌てる必要はありません。どちらの場合でも、前の学校で取得した単位は無駄になりません。移行の時期や手続きの流れが変わるだけで、「0からやり直し」にはならないと覚えておいてください。

なお、退学を検討している段階なら、退学の前に「転入先を決めてから動く」ほうが安全です。退学後は在籍校がなくなるため、書類の発行に時間がかかることがあります。詳しくは後述の手順の章で解説します。

結論:編入でも前の学校の単位は引き継げます

ここからは、単位の引き継ぎの仕組みを具体的に見ていきましょう。

高校卒業に必要な単位数は、74単位です。この74単位のうち、前の学校で修得済みの単位は、編入先の通信制高校でも有効になります。

たとえば、全日制高校に2年間通って50単位を取得していた人は、通信制高校に編入したあと、残りの24単位を修得すれば卒業資格が得られます。1年生からやり直す必要はありません。

通信制高校は「単位制」を採用している学校が多く、1年ごとにまとめて単位を認定する全日制の仕組みと異なり、すでに修得した単位を柔軟に認定できます。だからこそ、編入を受け入れる通信制高校では、前籍校の単位を活かす形での卒業が可能になっているのです。

「一度辞めたら全部やり直し」という思い込みが、実は一番の壁になっています。実際には、これまでの歩みはリセットされません。そのうえで、いくら引き継げるのかは、次の計算例で確認していきましょう。

引き継げる単位の計算例(学年別)

ここからは、学年別に引き継ぎの目安を計算してみます。あくまで一般例のため、正確な数字は編入先の学校が前籍校の成績証明書をもとに認定します。その前提で読んでみてください。

前籍校での在籍状況引き継ぎできる単位の目安残り単位の目安
高1を修了して退学約30単位約44単位
高2を修了して退学約50単位約24単位
高3の途中で退学その年度の単位は前年度まで分のみ在籍期間による

【高1を修了して退学した場合】

たとえば、高1の2月に退学して通信制高校へ編入する場合を考えてみます。引き継げるのは高1で修得した分だけです。目安として約30単位が引き継がれ、残り44単位を編入先で修得することになります。

【高2を修了して退学した場合】

高2までを修得済みなら、約50単位が引き継がれます。残りは24単位程度です。通信制高校には年間で取得できる単位数の上限がありますが、通常のペースで学べば、2年程度での卒業も現実的になってきます。

【在学中の途中で退学した場合】

ここが最も注意が必要なポイントです。全日制高校の多くは「学年制」で、1年間の学習をまとめて年度末に単位認定する仕組みです。そのため、学年度の途中で退学すると、その年度に取りかかっていた単位は引き継げず、前年度までの分だけが有効になるのが一般的です。

一方で、通信制高校の中には半年ごとに単位を修得できる学校もあります。その場合は時期によって引き継げる範囲が変わるため、退学の時期と編入の時期の組み合わせが重要になります。迷ったときは、退学の前に編入先の学校へ「今の状況だとどこまで単位を引き継げるか」を一度確認しておくと安心です。

単位が引き継げないケース・注意点

引き継ぎには前提条件もあります。事前に確認しておくべき点を整理します。

① 前籍校の成績証明書(単位修得証明書)が必要

単位の認定は、前籍校が発行する成績証明書・単位修得証明書をもとに行われます。この書類がなければ、せっかく取得した単位も証明できません。

退学した場合でも、一度在籍した学校には成績証明書を請求できます。ただし発行まで日数がかかることもあるため、編入を考えている段階で早めに請求しておくと流れがスムーズです。

② 編入先の学校によって認定の扱いが異なる

前籍校で修得した単位がすべてそのまま認定されるわけではなく、学校によって認定される単位数や科目の扱いに違いがあります。一部の科目で再履修が必要になるケースもあります。

そのため、学校選びの段階で「前籍校のこの単位は認定されますか」と具体的に確認しておくことが大切です。認定の扱いは説明会や資料請求の段階で聞けることが多いので、遠慮は不要です。

③ 在籍中の退学は計画的に

前述のとおり、学年度の途中の退学はその年度の単位を引き継げない可能性があります。「もう限界だから」と焦って退学手続きを進める前に、可能な範囲で「年度末まで待つか」「先に編入先を決めるか」を専門の相談先と一緒に検討してください。

編入の流れと手順

ここからは、実際の編入までの手順を5ステップで見ていきましょう。

ステップ1:成績証明書・単位修得証明書を請求する

前籍校(在籍中なら在籍校)に請求します。退学後でも発行可能ですが、時間がかかることがあるため最初に動いておきます。

ステップ2:編入先の学校を調べ、単位の認定について確認する

資料請求や説明会に参加し、「これまでの単位がどこまで認定されるか」「卒業までの見込み」を確認します。この段階で通学形式(オンライン中心か、通学ありか)も一緒に見ておくと、あとで後悔しにくくなります。

ステップ3:出願・選考を受ける

書類選考や面接、学力確認などが行われます。通信制高校の編入選考は、全日制の受験のような学力試験中心ではなく、面接や書類で学ぶ意欲を確認する形が多い傾向です。

ステップ4:単位の認定を受ける

入学後に前籍校の成績証明書をもとに単位認定が行われ、残りの修得単位が見えてきます。

ステップ5:学習スタート、残り単位を修得する

在籍形態に応じて、レポート・オンライン授業・スクーリングなどで単位を積み上げていきます。

つまづきやすいのはステップ1とステップ2です。だからこそ、「退学を決める前に」編入先の情報を集め始めることが、結果的に最短ルートになります。

編入の時期と卒業時期への影響

続いて、時期の話です。通信制高校の編入は、多くの学校で年間を通して複数回の入学時期が用意されています。たとえば4月・7月・10月・1月というように、半年に一度以上のタイミングで入れる学校が増えています。

一方で、公立の通信制高校では入学時期が4月と10月の年2回に限られることが多いなど、学校によって受け入れの時期が異なります。

だからこそ、時期の見極めは「いつ辞めるか」より先に「どこに、いつ入るか」を軸に考えてください。編入先の入学時期を先に確認し、そこから逆算して退学の時期を決めると、単位の引き継ぎでも損をしにくくなります。

卒業時期についても同様です。高3まで在籍して74単位に届かない場合は、翌年度も在籍して必要な単位を修得する形になります。反対に、高2修了までに約50単位を引き継げていれば、2年程度での卒業も視野に入ってきます。この計算が立つか立たないかで、親子の安心感はまったく変わってきます。

なお、経済面では、通信制高校でも高等学校等就学支援金の対象になる場合があります。収入に応じて授業料の支援を受けられる制度のため、費用面が不安な場合は忘れずに確認しておきましょう。

【実例】0単位からのスタートでも、道はあります

ここまで制度の話をしてきましたが、「うちの子は単位ゼロからのスタートになる」というご相談も実は少なくありません。

そこで、認定NPO法人高卒支援会が運営するKG高等学院 池袋教室(鹿島学園高等学校の連携キャンパス)に在籍する生徒さんの実例を2つ、個人が特定できない形で紹介します。

実例1:単位0からの入学→1年次の単位を活かして高卒認定の免除科目を作り、受験へ

通信制高校に編入した時点では単位0だった生徒さんがいます。入念に計画を立ててから編入したほうが良い状況は変わりません。入学後、1年次に必要な単位を着実に修得しました。

そして、この生徒さんは高卒認定試験(大学入学資格検定に代わる、高校卒業程度の学力を認定する試験)を目指すルートを選びました。高卒認定試験では、高校で修得した単位に応じて一部の受験科目が免除される仕組みがあります。つまり、編入後に修得した1年次の単位が、受験科目を減らすことにつながったのです。免除になった科目分の学習負担が軽くなり、残りの科目に集中して学習を進めることができました。

実例2:卒業が間に合わなかった生徒が、編入制度で「今年」をやり直している

もう一人は、在籍していた学校では卒業に必要な単位が間に合わなかった生徒さんです。卒業は一度、白紙になりました。

ただ、編入の制度を利用して通信制高校で再スタートを切ったことで、「卒業できなかった年」を「やり直せる年」に変えることができています。前籍校での学びがすべて無駄になったわけではなく、認定された単位のぶんだけ前に進める——それが今の生徒さんの現在地です。

お伝えしたいのは、どちらの生徒さんも「完璧な状態で編入したわけではない」ということです。単位0でも、卒業が間に合わなくても、進み方は変えられます。だからこそ、現時点の単位数が少ないことを理由に、検討自体を諦める必要はありません。

▶ 単位0からの進路について相談してみる(認定NPO法人高卒支援会

よくある質問

Q. 退学してから時間が空いていますが、単位は引き継げますか?

A. 引き継げます。編入は退学後の再入学のための手続きで、前籍校で修得した単位は時間が経過しても無効にはなりません。成績証明書を請求すれば認定の対象になります。まずは前籍校へ書類を請求するところから始めてください。

Q. 編入でも全日制の単位はすべて認定されますか?

A. 学校によって認定の扱いが異なります。取得した単位が無効になるわけではありませんが、認定される単位数や科目に違いがあるため、一部の再履修が必要になるケースもあります。編入先へ前籍校の情報を伝えたうえで、事前に確認するのが確実です。

Q. 在学中ですが、退学と転入はどちらで動くべきですか?

A. 在籍している間に移行できるなら「転入」のほうが安全です。在籍中であれば、年度の途中でも単位の引き継ぎ手続きを進めやすい場合があります。逆に退学を先に進めると、編入(再入学)の扱いになり、引き継げる単位が前年度まで分に限られる可能性が高まります。まずは転入先を決めてから退学手続きに入る流れをおすすめします。

Q. 不登校で出席日数がほとんどないのですが、編入はできますか?

A. できます。通信制高校の編入選考は、内申点や出席日数を重視しない学校が多く、面接や書類で学ぶ意欲を確認する形が中心です。私たち高卒支援会にも、長期の不登校を経て通信制高校へ進んだ生徒は多くいます。出席日数を理由に諦める必要はありません。

Q. 編入後、学費はどのくらいかかりますか?

A. 通信制高校は単位制のため、修得する単位数に応じて費用が変わる仕組みが一般的です。引き継いだ単位が多いほど、残りの単位が少なくなり、その分の負担が軽くなります。さらに高等学校等就学支援金が受けられる場合もあるため、費用の概算は「残り単位×単位あたりの費用」で確認するのが近道です。

まとめ:歩みはリセットされません。まずは「計算」から

この記事の内容を、3つのポイントにまとめます。

  1. 編入でも前の学校の単位は引き継げる。卒業に必要な74単位のうち、修得済みの分はそのまま有効です
  2. 引き継げる範囲には条件がある。学年度の途中の退学では前年度まで分のみになることが多く、成績証明書が前提になるため早めの請求が大切です
  3. 単位0からのスタートでも道はある。高卒認定ルートや編入でのやり直しなど、進み方は一つではありません

通信制高校への編入は、「一度歩んだ道を捨てる」選択ではなく、これまでの歩みをつなぎ直す選択です。

認定NPO法人高卒支援会・KG高等学院 池袋教室のご案内

認定NPO法人高卒支援会は、不登校・引きこもりの解決を目指す相談機関として、フリースクールと通信制高校サポート校を運営してきました。この記事で紹介した事例があったのは、KG高等学院 池袋教室(鹿島学園高等学校 連携)です。

  • 教室名:KG高等学院 池袋(運営:認定NPO法人高卒支援会)
  • 所在地:東京都豊島区南池袋(JR池袋駅から徒歩約4分。西武池袋線・東武東上線からも徒歩圏)
  • コース:週1日登校+オンライン、週2日登校+オンライン(フルサポート)のコース制。少人数教室で、eスポーツコース・プログラミングコースなどのオプションもあり
  • 費用:公式サイトによると、週1・オンラインコースは年間158,400円、週2・オンライン(フルサポート)コースは年間297,440円。月額分割での納入にも対応
  • キャリア支援:高校受験・大学受験・高卒認定・公務員試験・各種検定など、進路に合わせた指導にも対応

料金やコース内容は変更されることがあるため、最新の情報は公式ページでご確認ください。

▶ KG高等学院 池袋:https://kg-school.net/gakuen/campus/kg_ikebukuro ▶ 認定NPO法人高卒支援会(フリースクール・無料相談):https://kousotsu.jp/

「退学すべきか迷っている」「この状況でも卒業まで行けるか知りたい」「単位0からの進路を知りたい」——その段階だからこそ、ぜひ一度ご相談ください。電話・オンライン・LINEで無料相談を承っています。

▶ 認定NPO法人高卒支援会(https://kousotsu.jp/ )

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