世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 大倉です。
世田谷区・千代田区・豊島区・板橋区など不登校 引きこもり 小学生中学生 の相談を承っております。
今日は、「朝、学校に行きたくないと吐き気を訴える子への親の対応と声かけ」というテーマでお話したいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。
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「今日もお腹が気持ち悪い…。学校に行きたくない」
このように、朝の玄関で、子どもからそう言われて固まってしまった経験はありませんか。
熱があるわけでもないのに、休日には元気なのに、学校の日だけ訴える吐き気。認定NPO法人高卒支援会にも、「行き渋りの毎朝、吐き気を言われてどう対応すればいいか分からない」というご相談が多く寄せられます。
まずお伝えしたいのは、朝の吐き気そのものは、子どもから親へのメッセージだということです。しかしその受け止め方を間違えると、症状は深まり、登校がさらに遠のいてしまいます。
この記事では、朝の吐き気への正しい向き合い方を、「受診のサイン」「NG声かけ」「今朝から使える声かけ」の3つに分けて解説します。
朝だけ吐き気を訴えるのはなぜ?「甘え」と「サイン」の違い
まず知っておいてほしいのは、学校前の吐き気には代表的なパターンがあるということです。原因を理解しておくと、対応の迷いが減ります。
① ストレスが体に表れているパターン(心身的反応)
平日の朝だけ症状が出て、休日には何事もなかったように過ごせる場合は、学校環境に対する心理的な反応が原因と考えられます。これは「うそ」でも「甘え」でもありません。ストレスが自律神経を通じて体にサインとして現れている、心と体のSOSです。
② 起立性調節障害のパターン
思春期の子どもに多く、朝から午前中にかけて吐き気・めまい・頭痛が出やすく、午後になると落ち着くのが特徴です。不登校の背景に関わることも多い身体の調節の問題で、こちらも「怠け」ではありません。
③ お腹の症状が中心のパターン
「学校に行こうとするとお腹が痛くなる」という形で現れることもあります。加えて、登校前の腹痛・下痢は、心の緊張が腸に伝わって起きることも知られています。
とはいえ、親が自宅で病名を判断する必要はありません。むしろ判断しようとすると視野が狭くなります。大切なのは、「甘えか、サインか」ではなく「サインとして受け止めて、必要なら医療機関につなぐ」という順番です。
まず確認!受診を考えたほうがよいサイン
一方で、様子見では済まないサインがあります。次の項目に当てはまる場合は、吐き気が学校のストレスだけとは限りません。
- 激しい腹痛や、嘔吐を何度も繰り返している
- 発熱を伴っている、水分がほとんど取れない
- 吐き気や食欲不振が長期間続き、体重が減ってきている
- 休日も含めて、時間帯を問わず症状が続いている
- 「検査では異常なし」と言われたのに、欠席・遅刻・早退が増え続けている
こうした状態が続くときは、まず小児科での確認をおすすめします。そのうえで、身体の異常が見つからない場合は、心療の面から見てもらえる専門の窓口もあります。「病気かもしれないから行けない」のではなく「原因を確かめたいから行く」という形で受診に誘うと、子どもも一歩を踏み出しやすくなります。
【NG】朝の吐き気に親がやってしまいがちな対応
そのうえで、朝の吐き気に親がやりがちな対応を確認しておきましょう。どれも焦りからくる行動ですが、子どもを追い込みやすい点で共通しています。
NG1. 「気のせいだよ」と切り捨てる
「気にしすぎ」「悪いものでも食べた?」と軽く流すと、子どもは「話しても分かってもらえない」と感じます。次からは訴えなくなり、親は状態を把握できなくなります。
NG2. 「みんな頑張って行ってる」と励まして急かす
吐き気のある子への励ましは、本人には「こんな体なのに頑張れない私はおかしい」というプレッシャーになります。励ましは、症状への理解が済んだ後に効いてくるものです。
NG3. 「だったら休む?行く?」と毎朝本人に決めさせる
いきなり選択を求められると、答えられない子は毎朝の判断自体が負担になります。順番が大切です。先に受け止めてから、選択肢を出すこと。
NG4. 吐き気を「仮病」だと疑う目で見る
「本当に気持ち悪いの?」という疑いは、表情や態度に出ます。たとえ症状の裏に学校のつらさがあったとしても、吐き気自体は本人にとって本物の不快な感覚です。疑いは親子関係の信頼を最も削る行為です。
今朝から使える!状況別の声かけ例文
では、実際に朝どんな声かけをすればいいのでしょう。状況別に、OKの例文を紹介します。すべて、「①受け止める→②選択肢を出す」の順番で構成しています。
■ 朝、「気持ち悪い」と言われたとき
✕「気のせいだよ、早く支度して」 ○「気持ち悪いんだね、教えてくれてありがとう」(①受け止める) 「今日はどうしたい?無理しなくてもいいよ」(②選択肢を出す)
ポイントは、吐き気を訴えてくれたことに感謝を伝えること。訴えることができているうちは、親はまだ子どもの状態を把握できています。
■ 登校時刻が近づいても起き上がれないとき
✕「遅れるよ!もう起きなさい!」 ○「今日は体が重いんだね」(①受け止める) 「午後からなら行けるかもしれないね。それとも、今日はお家で休む?」(②選択肢を出す)
朝に追い立てられると、子どもは「登校=失敗の場」という記憶だけを持ち帰ります。部分的な登校(午後から、遅刻でも)を選択肢に入れておくことが、つながりを保つコツです。
■ 結局、休むことになったとき
✕「今日も休み?また?しっかりしなさい」 ○「分かった。今日はゆっくり休もう」(①受け止める) 「休む日にち IS だけど、お昼ごはん何がいい?」(②日常の選択を回す)
休んだ日こそ、「休んでも親は離れない」体験を積み重ねる日です。登校の約束を取りにいくのではなく、食事など日常の選択を普通に回すこと。それが翌週の登校力になります。
■ 夕方、元気になってきたとき
✕「今頃元気になっても遅いでしょ」 ○「復活したね。おやつ食べる?」
休日の夕方や夜に元気になるのは、自然なことです。皮肉は言わず、元気な時間をそのまま受け止めます。
休んだ日中・夜・翌朝にできること
声かけ以外の部分も、時間の流れに沿って整えておきましょう。
- 日中:寝過ごすだけの日にしない。とはいえ詰め込む必要もなく、家の中での小さな役割(ゴミ出し、ペットの世話など)を頼める-standing-ておくと、「家にも自分の居場所がある」感覚が育ちます
- 夜:学校の話題を出さず、雑談の時間を少しだけ作る。理由を問わず「今日はゆっくりできた?」で終わる夜が理想です
- 翌朝:親が昨日の結果を予測に使わない。「昨日休んだから今日こそ」という配役にしないことが、長く続けるためのコツです
だからこそ、親自身も一日一日を区切って見てください。吐き気の日が続くと親こそ疲弊しますが、疲弊した親の声かけは子どもに伝わります。家族で役割を分担し、親の相談先を家庭の外に一つ確保しておくことも、対応の一部です。
症状が続くとき|学校との連携と相談先
とはいえ、吐き気を訴える朝が何週間も続く場合は、家庭だけでの対応に限界があります。
例えば、そのとき有効なのが、学校への具体的な情報提供です。「朝に吐き気を訴えて登校できない日が週に◯日ある」と、感情ではなく事実を担任に伝えてみてください。それを前提に、遅刻や保健室休憩への配慮、部分的な登校から始める形などが学校と一緒に決められます。
また、保健室登校や学校以外の居場所、通信制高校・フリースクールなど、「毎日フルタイムで登校する」以外の選択肢も増えています。さらに学校と民間の支援を併用しながら、登校できる日を少しずつ増やす家庭も多くあります。
私たち高卒支援会も、行き渋り・体調不良の段階からのご相談を、電話・オンライン・LINEで無料で承っています。吐き気が続いて不登校に至ってしまったお子さんに対しても、フリースクールや通信制高校サポート校を通じて「行ける日を増やす」支援を続けてきました。
「毎朝の吐き気、この対応でいいのか不安」——その段階だからこそ、ぜひ一度ご相談ください。
▶ 認定NPO法人高卒支援会 お問い合わせはこちら
よくある質問
Q. 休日には元気なのに、学校の日だけ吐き気を訴えます。仮病ですか?
A. 仮病と決めつける必要はありません。平日だけ症状が出て休日は元気というのは、学校環境に対する心理的な反応としてよく見られるパターンです。症状が「本物の不快感」であることと、背景に学校のつらさがあることは、どちらも起こり得ます。疑いの目より、まず受け止めることをおすすめします。
Q. 病院にはどこを受診すればいいですか?
A. まずは小児科で身体の確認から始めるのが基本です。朝の不調は起立性調節障害など、体の調節の問題で起こることもあるためです。検査で異常が見つからない場合や、心の面からの見立てが必要な場合は、心療系の診療や自治体・教育委員会の相談窓口もあります。
Q. 吐き気を訴えるたびに休ませていると、登校できなくなりますか?
A. 「休ませるか、行かせるか」の二択で考えているうちは、対応は迷い続けます。おすすめは、午後からだけ行く、遅刻で行く、保健室で休憩するなど、中間の選択肢を用意することです。完璧な登校と完全な欠席の間に選択肢を作ることが、つながりを保つ最も有効な方法です。
Q. 吐き気が続いて、すでに学校を長く休んでいます。もう遅いでしょうか?
A. 遅くありません。長期の休みの後ほど、無理に一気に戻すのではなく、居場所と生活リズムを整えながら段階的に戻す支援が有効です。私たち高卒支援会にも、長期欠席の後から支援を始めた家庭が多数あります。まずは現在の状態を専門の相談先に一度見てもらうことをおすすめします。
まとめ:吐き気は「訴え」。受け止めてから選択肢を出す
朝の吐き気への対応を、3つのポイントにまとめます。
- 吐き気は心と体のサイン。「甘え」と「病気」の二択で考えず、サインとして受け止める
- 声かけは「受け止める→選択肢を出す」の順番。いきなり選択を求めず、まず教えてくれたことに感謝を
- 続くときは早めに周囲へ。受診のサインを知り、学校や専門の相談先と早めに連携する
毎朝の吐き気は、親にとっても本当につらいものです。一人で抱えず、まずは無料相談から気軽にご相談ください。
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お問い合わせはinfo@kousotsu.jpまで



