世田谷区要保護児童支援協議会構成員、 渋谷区フォロースタッフ(訪問員)、
千代田区フリースクール協議会、練馬区フリースクール連携会議を務めております、
LEC東京リーガルマインド、NTTesportsと連携し、不登校・ひきこもり支援に取り組む
「認定NPO法人高卒支援会」です。フリースクールと通信制高校を運営しています。
ご案内
本日は、
『可愛い子には旅させよ——子どもを”信じて手放す”ことが、自律の近道』
というテーマでお話ししたいと思います。
その前に、いくつかのお知らせをさせてください。
Tel:0359370513
Mail:info@kousotsu.jp
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書籍情報
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可愛い子には旅させよ——子どもを”信じて手放す”ことが、自律の近道
こんにちは、理事長の竹村です!
「可愛い子には旅させよ」ということわざがあります。
大切な子どもだからこそ、楽な道ばかりを与えるのではなく、苦労や経験の中で育てなさい——という意味です。
このことわざが、高卒支援会の支援現場では今も生きています。むしろ、今の時代だからこそ、より大切な言葉だと感じています。
高卒支援会が目指すゴール——「自律して社会に出ること」
高卒支援会の支援の目標は、「学校に戻すこと」ではありません。
規則正しい生活を取り戻し、自信をつけ、自律して社会に出ていく——この3つが、私たちの支援の柱です。
この「自律」という言葉が大切です。自律とは、自分で考え、自分で決め、自分で責任を取れることです。
誰かが先に準備してくれた道を歩くことでも、失敗しないように守られることでもない。自分の足で立ち、自分の判断で進む力——それが「社会に出る」ということです。
ところが、この「自律」を育てる過程で、保護者様の関わり方がボトルネックになってしまうケースが、現場では非常に多く見られます。
現場でよく見る「3つのパターン」
パターン① 先回りしすぎる
子どもが何かに取り組もうとする前に、親が情報を集め、準備を整え、段取りをすべて組んでしまう。
「転ばぬ先の杖」のつもりが、子どもから「考える機会」「失敗する機会」「自分で乗り越える機会」を奪っていることがあります。
「明日の持ち物、ちゃんと調べておいたから。ルートもここからここで行けばいいよ」
一見、親切です。でも、子どもの中で育つはずだった「段取りを考える力」「不安に自分で対処する力」が、育たないまま止まってしまいます。
パターン② 過剰に下調べ・準備をする
フリースクールや通信制高校の行事・体験活動の前に、保護者様が施設に細かく確認の電話を入れる。「うちの子は〇〇が苦手なので配慮してほしい」「〇〇があったらすぐ迎えに行きます」と事前に取り決めをする。
お子様を守りたいお気持ちはよくわかります。でも、これが続くと子どもは「自分は一人では何もできない存在だ」というメッセージを受け取り続けます。
そして実際に社会に出たとき、誰も事前に根回しをしてくれない現実の中で、初めて立ちすくむことになります。
パターン③ 逆に、放置しすぎる
「本人のやりたいようにやらせる」という方針で、声かけも確認もせず、ただ見ているだけ。
自律を尊重しているようで、実は「関わり方がわからない」「どう言えばいいかわからない」という親御さんの戸惑いが背景にあることも多いです。
子どもは「放っておかれている」と感じ、支えがない中で孤立していきます。自律は「放置」からは育ちません。
「塩梅」が難しい——それでも、目指す方向は一つ
先回りしすぎてもいけない。放置してもいけない。では、どうすればいいのか。
正直に言えば、その「塩梅」は非常に難しいです。お子様の状態・性格・回復の段階によっても、最適な距離感は変わります。
ただ、方向性だけははっきりしています。
子どもをいい意味で信じて、少しずつ舵を子ども自身に渡していく。
最初は隣で一緒に地図を見る。次は「どっちに行く?」と聞く。その次は「行ってみて、迷ったら連絡して」と送り出す。
この段階的な「手放し」が、自律を育てる唯一の方法です。
高卒支援会での指導について、保護者様にお願いがあります
ここからは、少し直接的にお伝えさせてください。
高卒支援会では、生活習慣の改善とあわせて、「しつけ教育」に近い指導を行っています。
その基準はシンプルです。
「その言い訳や態度は、社会に出たときに通用するか?」
遅刻しても謝らない。注意されると黙り込む、または言い返す。気に入らないことがあると場を放棄する。約束を守らなくても「仕方ない」で流す。
これらは、学校や支援の場では「不登校だから」「まだ回復途中だから」と受け入れてもらえるかもしれません。でも、社会に出たとき、同じことをすれば職を失い、関係を失います。
だからこそ、私たちは「今のうちに、ちゃんと伝える」ことを大切にしています。
指導の場面で、庇わないでほしいのです
スタッフがお子様に注意をした場面で、保護者様がその場でフォローに入る、あとから「あれは厳しすぎた」とお子様に言う、といったケースが時折あります。
気持ちはわかります。我が子が叱られているのを見るのは、つらいことです。
ただ、これをされると、お子様に伝わるメッセージは「注意されても、お父さん・お母さんが庇ってくれる」になります。
庇われた経験を積んだ子どもは、社会に出て初めて「庇ってくれる人がいない」現実に直面します。そのとき、一番苦しむのは子ども自身です。
高卒支援会のスタッフが注意をしたとき、保護者様には同じ方向を向いていただきたいのです。家に帰ってから「スタッフの人も同じことを言ってたね」と一言添えてくれるだけで、子どもの中に「これは本当に大事なことなんだ」という認識が育ちます。
「信じて手放した」ある保護者様の話
Iさんのお母様は、息子さんが高卒支援会に通い始めた当初、毎回送迎し、行事の前日には必ずスタッフに電話をされていました。
「何かあったときに私が知らないのが不安で。先に全部把握しておかないと、心配で眠れなくて」
あるとき、スタッフから「一度、息子さんだけで来させてみてください」とお願いしました。お母様は半信半疑でしたが、試してみることにしました。
息子さんは最初、電車の乗り継ぎを間違えて30分遅刻しました。でも、自分でスタッフに連絡を入れ、謝り、次の週からは一人でちゃんと時間通りに来るようになりました。
「あのとき手放してよかった。私が全部やってたら、あの子は今も自分で連絡できなかったと思います」
息子さんはその後、アルバイトを始め、今は就職に向けて準備を進めています。「30分遅刻した日」が、自律の始まりでした。
理事長・竹村からのメッセージ
子どもを信じて手放すことは、親にとって本当に勇気がいることです。失敗させたくない、傷つけたくない——その思いは、愛情そのものです。
でも、転ばせない親が育てた子は、初めて転んだとき、一人で立ち上がれないことがあります。
高卒支援会は、子どもが転んだときに「自分で立ち上がる力」を育てる場所です。そのために、保護者様と私たちが同じ方向を向いていることが、何より大切です。一緒に、子どもの自律を育てていきましょう。
📢 まずはご相談ください
「関わり方のバランスがわからない」「子どもとの距離感に迷っている」——そういったご相談も、毎日受けています。
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