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「卒業」がゴールではない。不登校からの通信制大学進学が“危険”な引きこもり悪化を招く理由

1. はじめに

みなさんこんにちはスタッフの根本です。

「せめて高校だけは卒業してほしい」 「大学に入れば、本人のやる気も変わるかもしれない」

不登校のお子さんを持つ保護者様の多くが、そう願って「通信制高校」から「通信制大学」への進学を選択肢に入れます。しかし、支援の現場にいる私たちは、そこで「進路の罠」にはまり、引きこもりがさらに深刻化してしまうケースを数多く見てきました。

2. 【事例】「家から出ずに卒業」が招く悲劇

ある生徒の例をお話しします。 その子は通信制高校に在籍し、一度も登校することなく卒業しました。本来、通信制でもスクーリング(面接指導)は必須ですが、中には管理が甘く、一度も顔を出さずに卒業できてしまう学校も存在します。

一見、順調に「高卒」の資格を手に入れたように見えますが、問題はその次でした。 「外に出る習慣」が全くないまま通信制大学に進学した結果、引きこもりの生活をしているためオンラインでの授業やレポートをこなせずに大学の単位を一つも取ることができず、自室での引きこもりが以前より悪化してしまったのです。

「大学生」という肩書きが、引きこもっているのに大学生だからと肯定できてしまう恐ろしいケースです。

3. 【事例】なぜ「アルバイト」をしていた子は成功したのか?

一方で、同じ通信制高校・大学のルートを辿りながら、着実に単位を取り、自立へ向かっている子もいます。

その違いは、「高校時代に外との接点(アルバイトなど)があったかどうか」です。 高校1年生からアルバイトを始めたある生徒は、週に数回、社会の中で「役割」を持ち続けました。

  • 決まった時間に起きる
  • 他者とコミュニケーションをとる
  • 責任を果たす

こうした「社会的な筋力」を維持していたからこそ、自由度の高い通信制大学に進学しても、自分を律して学習を続けることができています。

4. 進路選択の前に必要な「社会リハビリ」

通信制大学は、実は全日制大学よりも「自己管理能力」が問われる厳しい環境です。 「家から出られないから通信制」という消極的な選択は、社会復帰のチャンスを遠ざけてしまう可能性があります。

大切なのは、学歴という「箱」を埋めることではなく、「外に出る、人と関わる」という経験値を少しずつ積み上げることです。

5. 高卒支援会が「訪問支援(アウトリーチ)」にこだわる理由

私たちは、ただ勉強を教える場所ではありません。 家から出られない子がいれば、スタッフが訪問し、まずは一緒に外へ出る練習から始めます。時には、ボランティアや作業を通じて「誰かの役に立つ実感」を養います。

「通信制高校を卒業した、その先」で子どもが笑っていられるように。 焦って進路を決める前に、まずは現在の「社会との距離」を見つめ直してみませんか。

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03-5937-0513

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