皆さま、こんにちは。認定NPO法人高卒支援会スタッフの根本です。
当会には日々、不登校や引きこもりにお悩みのご家庭から多くのご相談が寄せられます。その中でも、特に保護者様が「どこから手を付ければいいのか分からない」と途方に暮れてしまうのが、不登校の期間が「3年以上」に及んでいるケースです。
なぜ「3年」という期間がひとつの大きな節目になるのか。そして、そこから社会復帰や復学を目指すために何から始めるべきなのかをお伝えします。
なぜ「3年以上」だと動き出しにくくなるのか?
3年以上不登校が続いている場合、例えば「小学校の半分以上」や「中学・高校のほぼ全期間」を学校に通わずに過ごしてきたことになります。
この状態の難しさは、単に「勉強が遅れている」ということではありません。集団の中で決まった時間に起き、決まった時間を過ごすという「一般的な日常のリズム」そのものを体験していない期間が長すぎる点にあります。
大人でも3年間仕事を休んだ後に「明日から週5日フルタイムで働いてください」と言われたら、恐怖と疲労で倒れてしまいますよね。子どもたちも同じです。まずは「いきなり元通りの学校生活を目指すのは無茶である」という前提を親御さんが理解してあげることがスタートになります。
ステップ1:まずは「1日1時間」、家を出ることから
長期間の不登校から脱出するために、最初に取り組むべき目標は「学校に行くこと」でも「勉強すること」でもありません。
「1日1時間でもいいから、毎日家を出る習慣をつくること」です。
「たった1時間?」と思われるかもしれませんが、3年間のブランクがある子にとって、外に出て人と関わることは想像以上のエネルギーを使います。まずはこの「1時間外に出る」を毎日続けることから始めていきましょう。
ステップ2:勉強はいつから?必要なのは「2つの体力」
保護者様からよく「勉強の遅れが心配で…いつから塾や勉強を始めさせればいいですか?」というご質問をいただきます。
結論から言うと、勉強を本格的に始めるのは「体力」がついてからです。
ここで言う体力とは、身体的なスタミナはもちろんですが、それ以上に「精神的な体力(メンタルスタミナ)」を指します。
- 身体の体力: 朝起きて、外に出て、1日活動できる体力
- 精神の体力: 人とコミュニケーションを取り、疲れない体力
精神的な体力は、部屋で一人でいるだけではつきません。第三者とコミュニケーションを取る経験を重ねることでしか鍛えられないのです。
1日を通して人と関わり、無理なく過ごせる「精神的な体力」が身について初めて、勉強に集中できる土台が完成します。
最後に:あせらず、階段を1段ずつ登ろう
3年以上の不登校からの復帰は、マラソンのようなものです。一気にゴールを目指すと息切れしてしまいます。
- 家を出て外の空気に慣れる
- 人と関わり、精神的な体力をつける
- そこから初めて、勉強や進路(復学・進学・転学)を考える
高卒支援会では、こうした長期間の不登校からステップアップを目指す生徒たちの伴走を行っています。「うちの子も3年以上経っているけれど、大丈夫かな…」とお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
一歩ずつ、お子さんのペースで一緒に進んでいきましょう!
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