不登校の原因が「本人もわからない」場合、親はどう対処すればいいのか 〜無気力・起立性調節障害・HSP…「見えない原因」と向き合うために〜

不登校

世田谷区要保護児童支援協議会構成員、 渋谷区フォロースタッフ(訪問員)
千代田区フリースクール協議会練馬区フリースクール連携会議を務めております、
LEC東京リーガルマインドNTTesportsと連携し、不登校・ひきこもり支援に取り組む
認定NPO法人高卒支援会」です。フリースクール通信制高校を運営しています。

ご案内

本日は、

不登校の原因が「本人もわからない」場合、親はどう対処すればいいのか 〜無気力・起立性調節障害・HSP…「見えない原因」と向き合うために〜
というテーマでお話ししたいと思います。
その前に、いくつかのお知らせをさせてください。

Tel:0359370513
Mail:info@kousotsu.jp
不登校、ひきこもりのご相談はこちら

📖書籍情報

光文社より出版中の
『不登校・ひきこもりの9割は治せる ~1万人を立ち直らせてきた3つのステップ~』
累計発行部数1万部を突破し、日本国内だけでなく台湾でも出版されています。
大変ご好評をいただき、第2弾も出版中です!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E6%96%B0%E6%9B%B8%E8%A1%A8%E7%B4%99-197x300.png
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E6%96%B0%E6%9B%B8%E8%A1%A8%E7%B4%99-185x300.jpg

📢 通信制高校サポート校説明会ご案内

不登校の原因が「本人もわからない」場合、親はどう対処すればいいのか 〜無気力・起立性調節障害・HSP…「見えない原因」と向き合うために〜

「なんで学校に行けないの?」と聞いても、『わからない』としか言わなくて…」
「いじめがあったわけでも、先生と揉めたわけでもない。原因がわからないから、どうしたらいいかもわからなくて」

このようなご相談を、私たちは毎週のように受けます。

お子様に聞いても「わからない」。お子様自身も「なぜ自分が行けないのか」を説明できない。そんな状況に、親御さんが途方に暮れてしまうのは、当然のことです。

今日はまず、はっきりとお伝えしたいことがあります。

「原因がわからない」のは、お子様の怠けでも、親御さんの育て方の問題でも、ありません。原因が本人にも見えにくい不登校は、むしろ非常に多いのです。

「原因がわからない不登校」が増えている理由

文部科学省の調査によると、不登校の要因として「無気力・不安」と回答する割合が年々増加しており、いまや不登校全体の半数近くを占めるとされています。

「いじめ」「友人関係のトラブル」「先生との関係」といった見える原因と違い、「なんとなく足が重くなった」「教室に入った瞬間、息ができなくなる感じがした」という感覚的な原因は、本人も言葉にするのが難しいのです。

現場で私たちがよく見るのは、以下の3つのパターンです。

  ①     無気力型(燃え尽き・エネルギー切れ)

頑張りすぎた反動で、突然やる気がなくなってしまう状態です。成績優秀・真面目・親の期待に応えてきたお子様に多く見られます。「疲れた」という感覚すら感じられなくなっているケースもあります。

  ②     起立性調節障害(身体の問題が隠れている)

朝、体が起きられない。頭痛・吐き気・立ちくらみが続く。これは「怠け」ではなく、自律神経の機能が乱れる身体疾患です。本人も「気持ちの問題じゃないのに、怠けていると思われている」と苦しんでいます。不登校のお子様の約3〜4割に見られるとも言われています。

  ③     HSP・発達特性の影響(感受性・処理の違い)

集団の中の音・光・人間関係の空気感が人一倍しんどい(HSP傾向)、あるいは発達特性によって集団生活のルールに疲弊しているケースです。「変わっている」と言われてきたけれど、本人も自分が何に困っているかがわかっていないことが多いです。

これらは、見た目に「原因」が見えにくい分、親御さんも対応に迷われます。「しっかりしなさい」「頑張ればできる」という言葉が、むしろ追い詰めてしまうこともあります。

親が「原因探し」にはまってしまうと、何が起きるか

原因がわからないとき、多くの親御さんがやってしまうことがあります。それは「原因の特定」を最優先にしてしまうことです。

「何かあったんでしょ?正直に言ってよ」

「学校で誰かにひどいことをされたの?先生に相談すればいいじゃない」

このような言葉は、親御さんの焦りと愛情から来るものです。しかし、お子様の立場からすると、「自分でも説明できないことを責められている」という感覚になってしまいます。

そして黙り込む、部屋に閉じこもる、という状態がさらに深まっていきます。

「原因を解明してから対処する」ではなく、「原因がわからなくても、今できることを始める」という発想の転換が必要です。

「原因がわからない」ときに、親ができる5つのこと

高卒支援会でのサポートの中で、「原因不明の不登校」から回復していったお子様たちに共通して見られたプロセスがあります。それを踏まえ、今日から実践できることをお伝えします。

1.「なぜ行けないの?」という問いをいったんやめる

原因を聞き続けることは、答えられないお子様をさらに追い詰めます。「何があったの?」の代わりに「最近、どんなことが楽しかった?」「今日お腹すいてる?」のような、答えやすい小さな会話から始めましょう。

2.生活リズムだけは守る

起きる時間・ごはんの時間・寝る時間。この3つだけは、できる範囲で維持することが大切です。昼夜逆転・不規則な食事は、脳の働きにも直接影響します。強制ではなく「一緒に朝ごはんを食べよう」という自然な関わりが有効です。

3.身体の状態を医師にみてもらう

「朝起きられない」「頭が痛い」「立つとふらふらする」などの症状がある場合は、まず小児科や内科で「起立性調節障害」の検査を受けることをおすすめします。身体の問題であれば、治療によって状態が大きく改善することがあります。

4.「学校に戻ること」だけをゴールにしない

元の学校に戻ることが最善とは限りません。フリースクール、通信制高校、訪問支援など、外の世界との接点を少しずつ広げる方法は複数あります。「学校復帰」への固執が、かえって回復を遅らせることもあります。

5.親自身が「伴走者」になれる状態を保つ

お子様のことが心配で、自分のことを後回しにしてしまう親御さんが多いです。しかし、親御さんが疲弊していると、お子様も「自分のせいで親を苦しめている」という罪悪感を持ちます。月1回でも、誰かに話を聞いてもらう機会を作ることが大切です。

「原因を探すのをやめたとき、息子が動き出した」〜あるご家庭のケース〜

Bさんのお母様が最初にご相談にいらっしゃったとき、息子さんは中学2年生で、不登校になって4ヶ月が経っていました。

「原因を聞くたびに黙り込んでしまって。私の聞き方が悪いのかと思って、言い方を変えてみたり、紙に書いてもらおうとしたり、いろんな方法を試したんですが、何も変わらなくて」

高卒支援会のスタッフが、まずお母様に伝えたことは「原因探しをやめること」でした。

代わりに、一緒に朝ごはんを食べる、夕食後に短いゲームをする、週1回だけフリースクールのスタッフが家に来て話す、という小さなことから始めました。

3ヶ月後、息子さん自身の口から「行ってみようかな」という言葉が出ました。

「原因がわからなくても、動き始めることはできる。それを息子が教えてくれました」と、お母様はおっしゃっていました。

高卒支援会にできること

高卒支援会では、「原因がはっきりしていない」お子様への支援も、長年行ってきました。

  • 訪問支援(アウトリーチ):まず家に来てもらうことから始められます
  • 起立性調節障害なども子どもたちのできるペースを話し合いサポート
  • フリースクール:学校でも家でもない「第三の場所」として、段階的に社会との接点を
  • 通信制高校サポート校:出席の負担を減らしながら高卒資格を目指せる環境
  • 保護者へのカウンセリング・個別相談:お父様・お母様のご不安にも寄り添います

「原因がわからないから、どこに相談すればいいかもわからない」という方にこそ、まずお話を聞かせてください。一緒に、今できる最初の一歩を考えましょう。

理事長・竹村からのメッセージ

「なぜ行けないのか」の答えが出なくても、お子様は苦しんでいます。そしてその苦しさを言葉にできないことで、さらに孤独になっています。

親御さんも同じです。答えが見えない不安の中で、それでも毎日子どもの様子を見守り続けている。その姿は、決して「何もしていない」ではありません。

ただ、その状態が長く続くほど、回復への道のりが遠くなることも確かです。「まだわからないから待つ」ではなく、「わからないまま一歩踏み出す」ことが、変化のきっかけになります。その第一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか。

📢 まずはご相談ください

「原因がわからない」「どこに相談すればいいかわからない」という状態でも、ご連絡いただいて大丈夫です。電話・メール・オンライン、いずれにも対応しています。

Tel:0359370513
Mail:info@kousotsu.jp
不登校、ひきこもりのご相談はこちら

タイトルとURLをコピーしました