こんにちは、高卒支援会スタッフの根本です。
私たちの元には、学業の遅れや不登校で悩む多くの高校生と保護者の方が相談にいらっしゃいます。その中で、成績不振や欠席日数の増加の根本原因として、多くのケースで深く関わっているのが、高校生の「生活リズムの乱れ」です。
「生活リズムの乱れ」を単なる夜更かしと捉えがちですが、このリズムの乱れは、時に留年という深刻な事態に直結します。
この記事では、生活リズムの乱れが留年につながるメカニズムと、保護者ができる具体的なアプローチを高卒支援会の視点から解説します。
1. なぜ「生活リズムの乱れ」が留年を招くのか?
生活リズムの乱れが高校生の学業と生活に与える影響は深刻です。主に以下の2つのルートで留年の基準に関わってきます。
(1)欠課時数が増える
深夜までゲームやSNSに熱中し、朝起きられなくなることで、遅刻や欠席が増加します。高校の進級基準では、「授業時数の3分の1以上の欠席」などで単位が認定されない「欠課時数」の基準が設けられています。
これが積み重なると、成績が良くても進級・卒業に必要な単位を落とし、留年につながります。
(2)学習意欲と集中力の低下
睡眠不足や不規則な食事は、日中の集中力や記憶力を大きく低下させます。
- 授業中: 居眠りやぼーっとする時間が増え、授業内容が理解できなくなります。
- 家庭学習: 疲労感から、課題やテスト勉強へのモチベーションが湧きません。
結果として、成績が基準点(赤点)を下回り、「単位不足」による留年リスクを高めてしまうのです。
2. チェック! お子さんの生活リズム乱れ危険サイン
以下のサインが見られたら、早期の対処が必要です。
- 就寝・起床時間のズレ: 24時以降の就寝が常態化し、午前中に起きられない。
- 食事の不規則化: 朝食を抜く、夕食の時間が極端に遅い、または夜中に食べる。
- 日中の眠気: 授業中や帰宅後に頻繁に寝てしまう。
- メンタルの不調: イライラしやすい、無気力、昼夜逆転による孤独感。
特に、「朝に強い光を浴びる」ことができない生活が続くと、睡眠を調整するホルモン(メラトニン)の分泌が乱れ、「昼夜逆転」に陥りやすくなります。
3. 高卒支援会が提案する立て直しアプローチ
保護者の皆様が最初に行うべきことは、「どうして起きられないの!」と責めることではなく、現状を理解し、小さな変化を促すことです。
Step 1: 責めずに「理解」と「現状把握」
まずは、お子さんがなぜリズムが乱れているのか(ゲーム、不安、体調不良など)に耳を傾け、生活習慣が学業に影響していることを冷静に伝えます。
そして、学校の先生と連携し、現在の欠席・遅刻の状況や単位の状況を正確に把握しましょう。「あと〇日で留年する可能性がある」といった具体的な情報を共有することが、お子さんを動かすきっかけになります。また、仮に動かないとしてもいざ留年になった時「なぜ、あの時言ってくれなかったんだ!」と後々揉めないことに繋がります。
Step 2: 環境を整え「小さな目標」から始める
いきなり「毎日朝7時に起きる」はハードルが高すぎます。
- 就寝・起床を15分ずつ前倒し: 達成しやすい小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねます。
- 寝る前の環境調整: 寝る1時間前にはスマホやPCをリビングで預かるなど、強い光を避けるルールを家族で決めます。
- 光を活用: 朝起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びさせる環境を整えましょう。
Step 3: それでも改善しない場合の「プロのサポート」
自力での改善が難しい場合や、不登校が長期化している場合は、専門家のサポートを視野に入れましょう。
高卒支援会では、カウンセリングを通じてお子さんの自己肯定感を立て直すとともに、生活指導や学習サポートを並行して行います。必要であれば、現在の高校から通信制高校への転校や、高卒認定試験、転学指導といった留年を回避するための最適な選択肢を共に検討し、確実に卒業まで導きます。
まとめ:リズムの乱れは「心のSOS」
生活リズムの乱れは、体のサインであると同時に、学校生活へのストレスや不安といった心のSOSであることも多いです。
「留年」という最悪の事態を防ぐためにも、まずは現状を把握し、お子さんと一緒に一歩ずつ生活を整える取り組みを始めましょう。高卒支援会は、その一歩を全力でサポートいたします。
お悩みの方は、ぜひお気軽に高卒支援会にご相談ください。
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