子どもの不登校 親は家で支えるべき?~データが示す親のキャリアと子どもの自立~

子どもの不登校に直面したとき、「親は家にいて支えるべきではないか」と悩む方は少なくありません。しかし、NPO法人高卒支援会は、「親が家にいること」と「子どもの回復・自立」は必ずしもイコールではないと考えています。

本記事では、不登校が親のキャリアに与える影響に関する客観的なデータも交えながら、親が自分らしい生活を続けることの重要性をお伝えします。


1. 不登校は親のキャリアを大きく左右する事実

子どもの不登校は、親の働き方に大きな影響を与えています。

約20%の親が退職・休職を選んでいる

2020年に実施された「教育機会確保法に関するアンケート」の結果(※)によると、不登校を経験した子どもの保護者のうち、約20%が子どもの不登校をきっかけに「退職」または「休職」しているというデータがあります。

※出典例:特定非営利活動法人日本フリースクール協議会「教育機会確保法に関するアンケート報告書」(2020年)など

このデータは、多くの方が「子どものために」と、自身のキャリアを諦めたり、中断せざるを得ない状況に置かれている現実を示しています。

2. 「親が家にいる」ことの功罪

親が家にいることの「功」

  • 安心感の提供: 側にいることで、特に不登校初期の不安が強い子どもに安心感を与えることができます。
  • 緊急時の対応: 体調不良や急な状況変化にすぐに対応できます。

親が家にいることの「罪」

  • 子の自立の妨げ: 親が常にいることで、子どもは「自分で何とかする」という機会を失い、生活リズムや目標設定を親に依存しがちになります。
  • 親自身の疲弊とストレス: 親自身がキャリアを諦めたり、生活の中心が不登校対応になることで、精神的に疲弊し、結果として家庭全体の雰囲気が暗くなることがあります。
  • 「家にいなければ」という強迫観念: 親が過度な責任感を持つことで、子どもの不登校をさらに重く捉えてしまう可能性があります。

3. 高卒支援会の結論:親は家にいなくても良い!

高卒支援会は、データが示すように親がキャリアを犠牲にする必要はない、と考えています。親が家にいなくても、子どもが自立に向けて前進できる環境は作れます。

親の自立が、子の自立を促す

親がイキイキと自分の生活や仕事に取り組んでいる姿こそが、子どもにとって一番の「生きた教材」です。「親が大変そうにしている」ことよりも、「親が人生を楽しんでいる」ことの方が、子どもに「自分も前に進んで良いんだ」というポジティブなメッセージを伝えます。

子どもが家に一人でいる時間があっても、それは「寂しい時間」ではなく、「自分で自分をマネジメントする練習時間」と捉え直すことができます。

4. 具体的な対策:親が不在でも大丈夫な環境づくり

親が安心して仕事に行き、子どもが自立に向かうために、以下の対策を推奨します。

  1. 外部リソースの活用: フリースクール、通信制高校、家庭教師、または私たちのような支援団体など、子どもが家にいる時間以外に居場所や学びの場を確保します。
  2. 子とのルール設定: 生活リズムや連絡手段など、「親が仕事で不在の時間帯」のルールを子どもと一緒に決めます。
  3. 情報共有と連携: 勤務先や学校、支援者と状況を共有し、必要なサポート体制(例:緊急連絡先)を構築しておきます。

まとめ

子どもの不登校を機に約20%の親が退職・休職しているというデータは、親が背負う負担の重さを物語っています。

しかし、親が仕事や自分の生活を諦めて家にいることが、必ずしも子どものためになるとは限りません。親が自立した姿勢を示すことこそが、子どもの自立への一番の近道です。

認定NPO法人高卒支援会は、親が自分のキャリアを継続しながら、子どもが自立して高校卒業・次のステップに進めるよう、具体的な支援を提供しています。


次のステップ

  • 不登校からの自立について、具体的な成功事例を知りたい
  • 高卒支援会の具体的なサポート内容について詳しく知りたい

など、ご希望があれば、更なる情報を提供できます。

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