高校退学後引きこもりからムサビ合格!

世田谷区要保護児童支援協議会 構成員 渋谷区フォロースタッフ(訪問員) 根本です。

世田谷区・千代田区・新宿区など不登校 引きこもり 中学生 高校生の相談を承っております。

今回は、「高校退学後引きこもりからムサビ合格!」というテーマでお話したいと思います! 本題に入る前にお知らせをさせてください。

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高校退学後引きこもりからムサビ合格!

先日、在校生のK君が「武蔵野美術大学に合格しました!」と連絡をくれました。

ムサビといえば美大の中でもトップクラス。合格を勝ち取るのが非常に難しい大学です。

そんな狭き門を無事くぐり抜けたKくん。合格を勝ち取るためにとても頑張っていたのでスタッフ一同大変うれしく思います。

今回はK君の挫折から当会に通い大学合格するまでどのように過ごしてきたかお話をしていきたいと思います。

挫折から退学

元々中学までは問題なく、美術が好きだったので受験で私立の美術課には受かりましたが、入学3日で不登校、留年確定となり退学をしました。

美術が好きでしたが実際に学ぶとなると大変だったようで受験期にメンタル的に弱くなってしまい心が折れてしまったそうです。

その後家でゲームに浸かり、本来温和な性格でしたが性格が変わり弟にきつく当たるように。

ご両親としては社会との接点、仲間との関わりを作りたいという願いでご相談を頂きました。

4ヶ月引きこもっている状態でしたので、スタッフの大倉が訪問し、信頼関係を築くところからスタートしました。

まずは規則正しい生活、人とのコミュニケーションや、集団の中でどう過ごすかなど、リハビリが必要ということで、そういった場所を探していこうということになりました。

高校入学までフリースクールで半年過ごす

フリースクールには12名の中学生が高校進学に向けて新宿の教室に通っていました。

高校を退学すると高校再入学になるので1年遅れで学校に入ることになります。K君と同時期に高校を退学した子が2人いました。2人ともK君と同様に訪問支援から教室にきたメンバーで3人とも毎日通うようになります。

鹿島学園に入学 高校生インターンを始める

1月になり、高校再受験の進学先について考えるようになります。

全日制高校を受けるか、当会の提携している通信制高校をに進学するか、迷います。

迷った挙げ句、同期の子たちと一緒に通信制高校に進学することを決めます。

進学後、高校1年生から高校生インターンのお仕事を始めてもらいました。

当会では高校生のうちからお仕事の経験をしてもらうことを推奨しています。仕事の大変さを実感する子、仕事の経験から進路を見つける子など様々なきっかけに繋がりやすいからです。

K君は絵を書くことが好きだったので、イラストの仕事をやってもらいました。ビラ作り、パンフレット作りです。

一度は離れた美術の道。インターンのお仕事をしてもらうことで、もう一度意識し始めました。

美大の道にもう一度挑戦

高校2年生の進路面談の際に進路をどうするか決めてもらいます。早い子だと1年生には方向性を決めてもらいます。

方向性が決まっているかどうかで具体的な学校生活の過ごし方が決まってきます。

K君は本格的に美大の道に進もうと考えるようになりました。

そしてコンビニのアルバイトもしてお金を貯めながら美術の勉強をスタートします。

教室に来ることを辞めようとするも止める

2年生末には美術の予備校に通うようになりましたが、美術の勉強だけしたいと言うように。

教室に来ることを辞めたいと言うようになりました。「勉強に集中したいので辞めます。」という子は多いです。勿論規則正しい生活を送れる自律できる状態の子であれば問題はありません。

しかし子どもが受験に集中したいからと言って自由に過ごすのは止めましょう。

受験のために家を出て規則正しい生活をすることを辞めた子もいましたが、大抵は失敗したり、大学に合格しても留年・退学になりますよ。

 

K君にはそうなってしまった子たちと同じ轍を踏ませたくなかったので、当会に午前中登校して規則正しい生活を維持しながら美術の勉強に励むように説得し、その生活スタイルを1年間やりきってもらいました。

そして、本人が強く志望していた武蔵野美術大学の合格を浪人をせず勝ち取ることができました。

不登校・引きこもりを経験した子が受験をするうえでの注意点2つ

不登校・引きこもりを経験した子は、規則正しい生活を辞めると受験失敗します。

規則正しい生活を子どもが辞めて受験勉強に励もうとしたら保護者は止めましょう。

保護者の中には認めてしまう方もいらっしゃいます。残念ながら受験の結果は失敗する子が多いです。

また、浪人前提で子どもが受験勉強に取り組む子もいますが、殆ど浪人は結果が出ません。

本人の能力の問題ではなく、高校在学中に本気になれない子は浪人生活で本気にはなれません。むしろ高校卒業して生活が縛られなくなるので自堕落な生活を送り困ってしまう保護者の方多いです。

まとめ

・将来の道を見つけるには社会経験をさせましょう

・受験でも規則正しい生活を送れるかどうかが大切

・受験シーズンの子どもの言うことは信用し過ぎないこと!

・浪人は許さないようにしましょう

公務員に合格したY君が2月保護者会で発表してくれます

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