こんにちは、学力会の石井です。
いよいよ10月も終わりですね。今年も残すところ僅かです。
さて、読書の秋ということで、受験勉強の合間にリフレッシュ、読書のすすめのコーナーですが(勝手にコーナー名を変えています ^^;)、今日は誰もが知るあの人、夏目漱石先生の登場です。
彼は旧千円札の肖像画でも有名ですが、なぜそんなに評価されているのかということを知らないという方も多いのではないでしょうか。
夏目漱石氏は、まだまだ小説の多くが文語体で書かれていた当時、本格的に口語体を用い執筆をしていきました。彼が連載した小説目当てに朝日新聞の購読者数が伸びたらしいですから、そうとう面白く話題性に富んだ文章だったのでしょう。私小説家の草分けとも言われ、後の文学シーンにとてつもなく大きな一石を投じた人物であります。
『吾輩は猫である』で文壇デビューした漱石氏ですが、私がお薦めしたいのは、『こころ』です。
先生と私、両親と私、先生と遺書の三部で構成されている文章量の比較的多めの作品ですが、読みやすいと思います。人間のわがままさ、他人と自分との距離の取り方・接し方、生きることの意義、後悔、懺悔(ざんげ)、およそ人が生きていくとはどういうことなのかの全てが書かれているような作品です。高校生の教科書には常連といったふうで掲載されています。(全文ではなく抜粋のことがほとんどですが。)
この他にも、『坊ちゃん』『草枕』『三四郎』『それから』なども有名ですね。文豪と言われる小説家の作品もいくつか親しんでおくといいかもしれませんね。