元在籍校に報告を
皆さん、こんにちわ
スタッフの根本です。
私はこの時期、中学3年生は進路を決める時期ということで中学校をまわり、
不登校・引きこもりで困っている子どもたちのための進路先の案内を学校の先生にしています。
それと同時に当会の通信制サポート校に直接通っている生徒達の元在籍校に
当会の教室に元気に通えているご報告を元担任の先生にさせて頂いています。
先日も当会のサポート校に通って1ヶ月経った生徒に元在籍校の担任の先生に元気に通っている報告をしてもいいか聞いてみました。
「えー!まじですかー!」と少し嫌な様子のK君。
「別にK君が嫌なら良いんだよ」と答えると
「いや、元担任の先生にはお世話になったし好きだったので報告してもらえると嬉しいですけど僕はまだ学校に行きにくいなあ・・・」
と生徒のK君は答えました。
「もちろん、元担任の先生には僕が直接学校に行って挨拶と教室で楽しくやっていることを伝えるよ。」と伝え
直接元担任の先生に電話をし訪問日程を組んでいただきました。
そして学校訪問の前日、私はすっかり一人で訪問するつもりでいましたが、
驚くことにK君本人の口から「先生、やっぱり僕もいきます!」と言ってくれました。
すぐに学校の先生にK君本人も来ると伝えたところ「え!K君本人も来るんですか、信じられない。」と驚いていましたね。
いざ生徒と学校へ
学校訪問当日、K君と学校の最寄り駅で待ち合わせしました。
いざ学校に入ろうとした瞬間「先生!正門にいるの多分同学年なんでやばいっす!裏門から入りましょう!」
K君に連れられ裏門から校舎へ入りました。いつも笑顔のK君ですが緊張しているのがわかります。
校舎で先生を待つこと10分、担任の先生が現れました。
「K君、今日は来てくれてありがとう。」と先生が一言。
3人が椅子に座ったところで話が始まりました。
先生「K君、通信制のサポート校に通ってるんだよね。教室はどう?」
K君「通うの楽しいですよ、教室も生徒でいっぱいになることもあるし、普通の学校と変わんないです」
K君は複数の学校を見学したうえで最終的に当会を選んだ理由も先生に伝えていました。
「先生、他もいくつか学校みたけどその中で高卒支援会を選んだ理由は、生徒みんなが明るい、そして優しいんですよ」
当会に通う子のほとんどの生徒が不登校や引きこもりの経験をしているため、相手の気持ちがわかるんです、だから相手を思いやれる。
「それと僕、留学から戻ってきたときに学校の授業中に寝てる人を見てカルチャーショックを受けたんですけど、高卒支援会はみんなそれぞれやりたい勉強をしてるんでこっちのほうが僕には合うかなって」
将来を見据えて
先生「ごめんね、K君もっと早くいじめのこと気づいてあげればどうにか出来たかもしれないのにね。」
K君「あの時はほんと辛かったですけど、今はあんまり気にしてないです。それに今は行きたい大学があって勉強してます!あと最近ギター買って練習してるんですよ!」
いじめを受け辛い経験を味わったK君ですが、今は将来を見据えて勉強しながら学校生活を送っています。
当会は普通の高校同様、月曜日から金曜日の9時から15時まで教室を開けています。
生徒たちは規則正しい生活を送りながら、レポートをこなし、空いた時間でK君のように自分のやりたい勉強をし充実した毎日を過ごしています。
担任の先生だけではフォローしきれない
今回の先生もそうですが、いじめの場合担任の先生が気づかないことが多いです。
40人近くの生徒たち一人ひとりをチェックするのは難しいんです。
生徒たちも先生にばれないように上手くやるので尚更発見が遅れ、手遅れになることも珍しくありません。
K君はお母さんの友達の紹介で当会を見つけましたが、相談機関を見つけられず何年も引きこもってしまったという例もあります。
高校生は人生の分岐点の一つです、手遅れになる前にぜひご相談ください。