不登校復帰に向けて登校刺激が有効

みなさんこんにちはスタッフの根本です。

今回は『不登校復帰に向けて登校刺激が有効』というテーマでお話をしたいと思います!

 

適切な登校刺激を与える

不登校に関する調査研究協力者会議が発表した「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」には、以下のように書かれています。

回復期段階に至って学校復帰に向けた登校刺激が有効になると考えられる。

引用:不登校児童生徒への支援に関する最終報告|不登校に関する調査研究協力者会議

登校刺激とは、不登校の子どもに対して、登校を促す行動全般を指します。

不登校初期から中期は、登校刺激に対して拒否反応を示すことがありますが、段々と受け入れられる子どもが出てきます。

初期・中期に、保護者や先生の理解を得られ、順調に回復できた子どもに対しては、登校刺激が有効に働く可能性があります。

つまり、本人の心の状態に合わせて登校刺激を与えることが大切といえます。

登校刺激を与える際は、以下のポイントに留意してみましょう。

・子どもと信頼関係を構築できている大人がおこなう
・役割上、学校や勉強に関係する大人がおこなう

子どもの心身を回復させるために休養のサポートを積極的におこなってきた保護者は、登校刺激を与える立場に立ちにくいです。

そのため、第三者の人に登校刺激を与えてもらうことが効果的です。

保護者の中も役割分担ができている場合は、休養に寄り添った人ではない人が登校刺激を与えることで有効に働く場合もあります。

そのため、不登校の初期段階で役割を分担して子どもに接することでスムーズに支援が進みます。

不登校は自分を見つめなおすタイミング

子どもが不登校になったとき「復帰させなければ」と思いがちですが、以下の文部科学省の通知を見ると、学校に復帰することにのみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指すこと、そのために自分を見つめなおす時期であると書かれております。

不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。
引用:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日|文部科学省

不登校になってしまったら、問題解決に向けて子どもの回復をしながらも、学習の遅れや進路選択上の不利益を極力排除できるよう、サポートする必要があります。

不登校からの回復に向けた相談・指導に効果はある?

不登校からの回復に向け、外部機関に相談したり指導を受けたりすることがあるでしょう。

実際に相談・指導を受けた経験のある人は約7割で実際に登校できるようになったのは約3割です。

相談・指導を受けた経験のある人は約7割

文部科学省の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(平成26年度)によれば、平成26年度の小・中学校の不登校児童生徒数は122,902人です。このうち、学校外の機関等で相談・指導等を受けたのは38,059人(31.0%)、学校内では59,916人(48.8%)となっており、約7割の人が相談・指導を受けた経験があることがわかります。

実際に登校できるようになったのは約3割

ただし、不登校児童生徒のうち、相談・指導の結果、登校できるようになったのは約33%となっており、相談・指導を受けたことがただちに復学や自立につながるわけではないことも明らかになりました。

一方で、学校にいる相談員や教育支援センター、フリースクール等の民間施設の利用が増加しているとのデータもあり、スクールカウンセラーの配置増加もともなって、不登校生徒への支援体制が整ってきている側面もあります。その結果、高校進学率は増加傾向にあり、同時に中退率は減少している点にも注目しなければいけません。また、大学・短大・高専への就学も増え、一定の成果につながっていることがうかがえます。

不登校を早期解決しよう

不登校復帰に向けて登校刺激が有効です。

不登校でお悩みの保護者様是非ご相談お待ちしております。

通信制高校卒業後の進路報告会

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