高卒支援会コラム

卒業目前の生徒

杉浦孝宣は一般社団法人 不登校引きこもり予防協会としても活動しております。
杉浦への講演依頼・不登校相談も承っております。


皆さん、お早うございます。今日は卒業目前の生徒との会話を共有させて下さい。弁当で大きい、おにぎりを4つ平らげ、これ以上、食えないだろうと思って、「何だ、折角、奢ってやろうと思ったのに残念だなぁ」「ホント、ラッキー 連れて行ってよ」と。イザ、定食やへ

【高校卒業後の進路】

「おまえ、卒業後、どうするんだ?」
「大学行こうと思ってます。」
「でも、勉強してないじゃん、センター終わったし、」
「これからあるでしょ」
「大学って、どこに」
「日大」
「何しに」
「遊びたい」

〜中略〜

今、彼の頭にあるのが、大学に入り、友人を作り、遊びたいという事だけでした。いくらでも、稼いで、遊べばいいじゃんと言っても、取りあえず、大学でした。

【もし大学に受からなかったら】

今の現状はようやっと、中学の基礎ができ、高校生の課題をクリアした程度ですので、大学は勧められません。行ったところで、卒業はおろか、すぐに辞めてしまうでしょう。チョット働いて、学費を貯めて、本当に勉強したければ、学校に行けばいいじゃないか!と。即刻Noでした。大学行けなかったら、美容専門学校がいいと。キッパリとダメだといいました。

「おまえには向いてないよ」
「何でですか?」
「おまえ、人との会話、あまり成立しないでしょ。美容師ってな、客の髪の毛を触りながら、コミニケーションが相当上手くないと食っていけないよ」
「なんか、楽して儲かる仕事無いかなぁ!」
「じゃ〜、坊さんはどうだ?」 
「儲かるんすか?」
「儲かるよ。檀家が多いところはな。」

〜中略〜

坊主、公務員、ホスト等の選択肢を話し、更に当会に出入りする、佐川急便の女性ドライバーにも付き合っていただきました。

【佐川急便の女性ドライバー】

「お世話になってます。うちの生徒、卒業を目前に全く、目標が無くて困ってます。勉強もしないのに、大学行くって言ってますし、楽して稼ぐことばかり考えていて、働いて、その後、勉強したければ、勉強しろって言ってるんですけど、」

「そんな、人生甘くないよ。うちに来れば?!」
「嫌っすよ! 佐川って、ブラックでしょ」
「….数年前まではね! 今は定時に帰ろうと思えば、帰れるし…」
「エッ、でも、今日中に届けないといけない、荷物ってあるんじゃないッスか」
「まぁ、それは色々と..」
「女性ドライバーだと、結構、荷物をもつの手伝ってくれるんじゃ無いんすか」
「そういう時もあるけど、ひどいときはそれ、あそこに置いてっ言われるときもあるんです」

3月末まで、彼の行き先を決めて上げたいと思いますが。見ての通り、真剣に考えてもらってないので、間に合わず、失敗して、追い込まれないと、スイッチが入らないタイプなのかと。

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